REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
モトクロスとは、起伏に富んだ勾配やコーナー、ジャンプ台などが設けられた未舗装の周回コースを、専用バイクで競う過激なレース。 「モトクロス・オブ・ネイションズ」は、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)公認のもと、年に1度、世界各国の代表ライダーたちが競い合う、バイクレースとしては珍しい、“団体戦”の世界選手権。“モトクロスのオリンピック”ともいえる、モトクロスライダー憧れの大会だ。 4ストローク450ccのマシンで競われる「MXGPクラス」、4ストローク250ccの「MX2クラス」、4ストローク250ccか450ccのマシンが走る「MX OPENクラス」の3クラスに、各国1名ずつのライダーが走行。3名のライダーのリザルトを合計して競われるのが、このレースのユニークなところでもある。
2019年度大会の日本代表チームは、以下の通り。 ●MXGPクラス……成田 亮(なりた あきら) ●MX2クラス……能塚 智寛(のうつか ちひろ) ●MX OPENクラス……富田 俊樹(とみた としき) ●監督……芹沢 直樹氏(せりざわ なおき) 今回選ばれた3選手&監督は、いずれもホンダワークス勢。全員が海外でのレース活動経験があり、全日本王者&ネイションズ参戦経験のある、 実績も経験も豊富なメンバーで構成された。 「2019 モトクロス・オブ・ネイションズ」の舞台となるオランダの「アッセン(ASSEN)」は、世界最高峰のロードレースであるMoto GPも開催される有名なサーキット。 今大会ではMotoGPでも実際に使用されているロードコースに土を入れて開催。専用のオフロードコースに比べ、土質がふかふかで柔らかい、高度なテクニックが要求されるディープサンドとなるため、かなりの混戦が予想される。 過去の優勝回数は、アメリカが25回でトップ。続いてイギリスが15回。2014~2018年はフランスチームが優勝した。 2018年はアメリカのレッドバッドで開催され、日本チームは総合22位。1990年から参戦を開始した日本は、2000年&2003年の6位が最高位となっている。
【開催概要】 ■大会名:モンスターエナジー・FIM・モトクロス・オブ・ネイションズ 2019 ■開催日:2019年9月28日(土)~29日(日) ■開催国:オランダ ■開催場所:「ASSEN(アッセン)」特設コース