先月のスパ24時間レース同様、フリー走行時の雨によって各チームは、決勝へ向けた十分なチューニングの機会を失った。フリー走行と決勝時の天候が大きく異なっていたことから、ピレリタイヤに関する知識とドライバーの経験がレースの鍵を握った。
序盤は BMW がレースをリードしていましたが、WRT の Audi がアンダーカットによってトップに立った。セーフティーカーが導入されたことで、築いたリードが一旦は無くなるが、その後も着々と2位との差を再び広げることに成功した。
Audi は、ワンツーフィニッシュへ向けて走行したが、Audi Sport Team Absolute Racing のマルクス・ヴィンケルホック、クリストファー・ミース、クリストファー・ハース組が燃料補給時のトラブルに見舞われ、2018年の勝者である Mercedes-AMG Team GruppeM Racing のラファエル・マルセロ、マクシミリアン・ブーク、マロ・エンゲル組が2位を獲得した。3位には Absolute Racing の Porsche(デニス・オルセン、マット・キャンベル、ダーク・ヴェルナー組)が入り、異なるマニュファクチャラーによる表彰台となった。BMW、日産、Bentley もトップ8に名を連ねた。Proクラスでは、2度の Formula1世界チャンピオンに輝くミカ・ハッキネンも McLaren 720S GT3を駆って参戦したが、22位に終わった。
ピレリ サーキット・テクニカルマネージャー マッテオ・ブラガのコメント
「ピレリ P Zero DHD2タイヤは、昨年に比べてやや涼しかったコンディションの下、世界で最も難しいサーキットのひとつであるここ鈴鹿において完璧に期待に応えることができました。ドライバーは、ひとつのミスも許されない鈴鹿での過去の経験を活かして、タイヤの性能とデグラデーションの適正なバランス見出していました。上位マニュファクチャラーは、緊迫した戦いについてはもちろん、どのタイプのマシンにおいてもタイヤがうまく機能したこと強調しています。また、今回発表された、鈴鹿 10時間における今後4年間のタイヤ供給契約は、ますます重要性を増しているアジア地域における GT レースと豊かなモータースポーツの伝統を有するプレステージカーメーカーへ向けたピレリのコミットメントを示しています」
次回、2019 Intercontinental GT Challenge は、11月21〜23日に南アフリカで開催される Kyalami9Hours で締めくくられる。