福島イノベーション・コースト構想は、東日本大震災および原子力災害によって失われた浜通り地域等の復興・再生、そして新たな産業基盤の構築を目指して取り組まれている国家プロジェクト。
この地域には今もなお、公共の交通インフラが不十分な場所が存在している。今回の実証事業は、福島イノベーション・コースト構想に関連する施設・拠点間や常磐線不通区間を結ぶ新しい交通ネットワークを形成するとともに、地域産業の集積と交流人口の拡大・推進を目的として実施。また、日産自動車は、この実証事業を通じて福島県でのカーシェアリングの導入効果や事業採算性、今後の持続的な実現に向けて課題と対策を整理し、福島イノベーション・コースト構想へ提案する。
日産はこれまでも、福島県双葉郡の8つの町村への多目的小型商用車「NV200バネット」の寄贈をはじめ、いわき市や広野町、楢葉町、浪江町における従業員ボランティア活動の実施、そして浪江町での電気自動車の使用済みバッテリー再製品化専用工場(フォーアールエナジー株式会社浪江事業所)の開所など、福島県の復興に向けたさまざまな活動に取り組んできた。これからも、よりよい世界の実現に向けて、あらゆる分野での取り組みを共に進めていくとのことだ。