(月刊モトチャンプ 2019年6月号より)
PHOTO◉中野幸次(NAKANO Koji)
TMAXに代表されるスポーツスクーターの称号「MAX」の名を持つNMAX。基本骨格は同じとして、駐輪場に停めやすい125㏄(原付二種)とパワフルで高速道路利用が可能な155㏄(軽二輪)をラインナップし、走りを存分に意識した高剛性シャシーや前後13インチホイールを採用した足周りに、クラストップレベルの最高出力を誇るブルーコアエンジンを搭載。通勤から休日のツーリングまで活躍している人気車だ。
そんなNMAX155を通勤で使用する機会があり、『シャープなフォルムを崩さずに快適性アップ』をテーマにメニューを考え実践してみた。真っ先に思いついたのは速度が上がるほど気になってしまう走行風圧を低減してくれるスクリーンの装着。ちょっとした雨も避けてくれるから梅雨シーズンはありがたさ倍増間違いなし! でもって、意外性ナンバーワンだったのがシートの交換だ。ノーマルシートは、座ると深めに沈み込むソフトなクッション性を持ち、まったく不満を感じていなかったけど「通勤族はまずシートから!」と言いたくなるくらい効果テキメンだった(詳しくは別項で)。
そしてちょい足しアイテムとして効果を体験してみたかったサイドバイザーも投入。装着も両面テープ+ビス留めで脱落の心配もない。これらは純正アクセサリーなので、もちろんNMAX専用設計。カウルのアールに沿うように立体的にカーブする形状など、フィッティングの満足度は折り紙つきだ。NMAXオーナーはもちろん、購入を考えている人にも参考にしてもらいたいな。
もともとはツーリングユーザー向けに開発されたというこちらのシート。装着はシート前方裏側にある10㎜角のナットを3つ外すだけ。形状とシート高はノーマルと同じながら、減衰特性を最適化したウレタンと専用表皮がスペシャル感を漂わせる。
フロントパネルの孔(4箇所)をφ25㎜に拡大する必要があるが、それさえクリアできれば装着は簡単。カラーも精悍なスモークからレーシーなクリアタイプになり、軽快さが増した感じだ。
あらかじめ貼ってある両面テープを剥がしてペタリ。それだけだと不安なので、ステップにφ5㎜の小さな穴を空けて付属の樹脂リベットで固定した。押し歩き時にもじゃまにならない絶妙レイアウトは専用品ならではだね。