そんなモンキーに惚れ込んだオーナー集まるイベントが2019年に開催された「第12回モンキーミーティングin多摩」である。
REPORT●増田満(MASUDA Mitsuru)
PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
パーツメーカーのキタコでは、モンキーに装着可能な外装キットを複数リリースしている。タンクカバーとシートカウル一体のシートキットを使うと、カンタンにカワサキZⅡやホンダCB-Fのように変身できるのだ。FRP製の白ゲルコート仕上げなので、自分好みのカラーリングに塗装してから使うのが前提。でも、外装キットを装着しただけなら、普通のカスタムモンキー。どうせやるなら徹底してCB-Fのレプリカを目指した、というのがこのマシンだ。
フレームには加工無しでボルトオンできるサブフレームをワンオフで製作。NSR50純正フロントフォークを使い、150φ汎用ヘッドライトと自作ホーンステーに12Vシャリィ純正ウインカーを合体。フロントフェンダーをワンオフしてCB-Fイメージを再現している。CB750F純正かと思えるテールランプは、2スト・バーディーの流用というから意外。ラップ塗装で迫力のCB-Fフォルムとしてエンジンや足まわりもチューン。サブフレームから覗くのはSP武川製DOHCシリンダーヘッドで、ピストンなども同社製を使い106ccまで排気量アップ。TMR26キャブやSP武川製6速ミッションによりモンキーとは思えない加速力を手に入れているのだ。
ローダウンした車体に太いタイヤを履くのはモンキー・カスタムの定番。定番でも人と違う演出をしているのがこのマシン。4Lタンクはアルミ製に変更して深いグリーンで全塗装。純正シートはショート加工して大きめのタンデムバーを組み合わせることで尻下がりイメージを払拭。CD50用エンジンを88cc化した上で、エンジン下でトグロを巻くエキパイを自作することで低いイメージを強調しているのだ。