スマートキーに加速度センサを内蔵することで、静止中かつ通信圏外にある際は、レシーバの電源をオフにすることで中継器からの悪意ある通信を無視できるようになる。所有者が自動車に近づき、スマートキーが動いている事を検知した場合にのみ、無線機能は起動する。さらに、待機中にレシーバを停止させることでバッテリの長寿命化にも貢献する。
AIS2DW12は、その他のスマートキー用加速度センサとは異なり、産業用の過酷な衝撃試験をクリアしている。そのため、堅固なセキュリティが確保できるだけでなく、スマートキーの耐久性の向上と、バッテリの長寿命化を実現することができる。
AIS2DW12は、専用の内蔵エンジンにより、動きと方向を効率的に検出する。そのため、同様の製品の半分以下の電流(1.6Hz時: 380nA)で動作し、バッテリ消費をさらに削減する。また、最低動作電圧は1.8V DCのため、リチウム電池1個で駆動し、最大4gの加速度検出範囲でデジタル・データを出力する。
AIS2DW12はAEC-Q100の認証取得済みで、車載向け生産部品承認プロセス(PPAP)レベル3に準拠している。同製品は現在量産中で、12パッドのLGAパッケージ(2 x 2 x 1mm)で提供。単価は1000個購入時に約1.375ドル。