この自動車向け全方位モニターを数多く手掛けているのが、中国車載機器メーカーのパーチェリー社だ。今回、パーチェリー社の全方位モニターの次期製品シリーズに、テックポイントの車載用4チャンネルHD-TVI対応映像受信用半導体「TP2824」が採用された。
本製品は、標準画質のコンポジット映像信号だけでなく、ハイビジョン映像にも対応する映像受信用半導体で、テックポイントが創業以来培ってきた設計技術を生かして開発した独自規格「HD-TVI」を採用し、ハイビジョン化と低コスト化の両立を実現。4チャネル1080p(フルハイビジョン)/720p(ハイビジョン)/960hなどの表示が可能で、車載機器に要求される高品質に対応している。全方位モニターに活用すると、フルハイビジョン画質で自動車の周囲の状況をカーナビなどのディスプレイに表示する。
パーチェリー社は2011年の創業以来、全方位モニターやドライブレコーダー、後側方車両検知システムなどの車載機器関連製品を市場に展開し、日系大手自動車メーカーや欧州大手自動車メーカーの中国法人にも採用されている、中国大手車載機器メーカーの一つである。また、中国著名大学出身のエンジニアや独自の最先端技術研究施設を設置するなど、技術開発に注力する技術集団でもある。
パーチェリー社のジェネラルマネージャーのWei Gang Jiang氏は、今回のテックポイント・インク社製品の採用にあたり、「テックポイント社のTP2824は、市場において最もコストパフォーマンスに優れた製品で、私たちが見たなかでは、最高のハイビジョン品質を提供してくれました。テックポイント社と中国における戦略パートナーとなれたことは、次世代ハイビジョンAVN(全方位モニター)製品の全製品ラインアップにおいて、非常に喜ばしいことだと思っています」とのコメントを寄せた。
【製品概要】
製品名:ビデオデコーダー「TP2824」
伝送規格:HD-TVI(テックポイント独自規格)
チャンネル:4チャンネル
対応画素数: 1080P(フルハイビジョン対応)、720p(ハイビジョン対応)など
フレームレート:60フレーム/秒など