テックポイント・インクは、中国車載機器メーカーの深圳普捷利科技有限公司(パーチェリー)の自動車向け全方位モニターの新製品に、テックポイント・インク社製の車載用4チャンネルHD-TVI対応映像受信用半導体「TP2824」が採用されたことを発表した。

 様々な事故をきっかけに、より安全、安心への要望が高まる自動車。その安全性を高めるシステムとして重要な役割を果たすのが、運転時の周囲確認に用いる全方位モニターだ。全方位モニターは、前後左右4つのカメラの映像を統合して、車室外の環境をあらゆる角度から確認するためのシステムである。側面や後方の環境を運転者が認識できることで、運転時の安全性の向上に大きく寄与する。この全方位モニターなどを含む駐車支援システムおよび自動駐車システムの市場は、2015年から2020年まで年平均成長率が28%で推移するなど成長し続けると予測されている(矢野経済研究所「駐車支援/自動駐車システム世界市場の調査を実施(2017年)」)。




 この自動車向け全方位モニターを数多く手掛けているのが、中国車載機器メーカーのパーチェリー社だ。今回、パーチェリー社の全方位モニターの次期製品シリーズに、テックポイントの車載用4チャンネルHD-TVI対応映像受信用半導体「TP2824」が採用された。




 本製品は、標準画質のコンポジット映像信号だけでなく、ハイビジョン映像にも対応する映像受信用半導体で、テックポイントが創業以来培ってきた設計技術を生かして開発した独自規格「HD-TVI」を採用し、ハイビジョン化と低コスト化の両立を実現。4チャネル1080p(フルハイビジョン)/720p(ハイビジョン)/960hなどの表示が可能で、車載機器に要求される高品質に対応している。全方位モニターに活用すると、フルハイビジョン画質で自動車の周囲の状況をカーナビなどのディスプレイに表示する。




 パーチェリー社は2011年の創業以来、全方位モニターやドライブレコーダー、後側方車両検知システムなどの車載機器関連製品を市場に展開し、日系大手自動車メーカーや欧州大手自動車メーカーの中国法人にも採用されている、中国大手車載機器メーカーの一つである。また、中国著名大学出身のエンジニアや独自の最先端技術研究施設を設置するなど、技術開発に注力する技術集団でもある。




 パーチェリー社のジェネラルマネージャーのWei Gang Jiang氏は、今回のテックポイント・インク社製品の採用にあたり、「テックポイント社のTP2824は、市場において最もコストパフォーマンスに優れた製品で、私たちが見たなかでは、最高のハイビジョン品質を提供してくれました。テックポイント社と中国における戦略パートナーとなれたことは、次世代ハイビジョンAVN(全方位モニター)製品の全製品ラインアップにおいて、非常に喜ばしいことだと思っています」とのコメントを寄せた。

【製品概要】


製品名:ビデオデコーダー「TP2824」


伝送規格:HD-TVI(テックポイント独自規格)


チャンネル:4チャンネル


対応画素数: 1080P(フルハイビジョン対応)、720p(ハイビジョン対応)など


フレームレート:60フレーム/秒など
情報提供元: MotorFan
記事名:「 車の安全、安心を支援する、駐車支援システムなどへの活用も