だが、このサービスによる純正キャリパーは存在感たっぷり。単なる塗装ではなく、鋳肌を研磨しての焼き付け塗装だから、クオリティー感も申し分ない。まさにアップデートしたようなワンランク上の質感が手に入る。
もちろん、オーバーホールの内容もアップグレードを名乗るにふさわしい。シールやブーツ類の交換はもちろん、ピストンもダメージがあればリフレッシュ。ボルトは新品、そしてサイドブレーキのブラケットはガンコートで強化するなど、純正以上の性能を目指す内容だ。
なお、CSOでは、ノーマルキャリパー&17インチのまま、ローターをφ330㎜に大径化できるキットもリリース。こちらもベル部がカラードタイプの選択が可能となっており、カラーコーディネートすることで、システム感が一段と高まる。ちなみにキャリパーはカラーの選択が自由。自分色で個性を極めることもできる!
写真のデモカーに組み合わせているブレーキパッドは、CSOスペシャルとなる制動屋のSM500。標準仕様よりも裏板を1㎜厚く設計することで、ペダルタッチの剛性を高めた特注品だ。鈴鹿サーキットでの印象をCSOの小原弘晃代表が語る。
「鈴鹿で大事なのは制動ではなく減速です。車速を的確にコントロールできることが何よりも重要。このパッドの遊び感のないダイレクトなペダル剛性は、鈴鹿にもジャストな印象。1コーナーの突っ込み、スプーンの進入など、コントロール性が物を言うシュチエーションで、必ず強い味方になれるはず」とコメント。