このシステムに搭載したデンソー製ミリ波レーダーは、検知精度を向上させる新たな変調方式を追加することで、対象物のわずかな速度差を検知することができるようになった。また、電波の照射範囲を広げることによりメカ機構をなくし、約6割小型化することで搭載性を向上させている。
画像センサーは、新たなレンズの開発や撮像素子の高感度化により、夜間の歩行者認識を可能にするとともに、明暗差の大きなシーンにも対応することができるようになった。
ミリ波レーダーと画像センサーの認識アルゴリズムには、機械学習を用いることでその性能を生かし切り、自転車や三角形・四角形など、日欧米の道路標識の認識も可能にしている。また、白線や道路端の認識機能を向上させ、車線維持支援・車線逸脱抑制機能の適用範囲を拡大した。