いかにも視認性の良さそうなドアミラーが市光工業のブースに展示されていた。特質を紹介しよう。

 全面が鏡という、これまでありそうでなかったドアミラー。うかがってみると、結果としてフレームレスになったという。




 従来構造のドアミラーは、鏡面を動かすためのアクチュエータと本体格納のためのアクチュエータ、ふたつが必要だった。それをひとつにまとめられないかというのが発端だという。結果、このドアミラーは鏡面を本体に直付けの構造とし、調整時は本体ごと傾けるという構造となった。


 鏡面を動かす必要がなくなったことで、鏡が動くためのスペースと隙間、鏡を保持するためのホルダーが不要になり、結果としてベゼルレスの全面鏡面という作りにすることができた。アクチュエータがひとつになったことで、たとえば車線移動時に素早く外側に本体を振るといった高機能化も実現している。




 課題は雨滴などの対策。いままでは「ひさし」に覆われていたのに対して本体からそのまま鏡面に続く構造になっているため、走行時に鏡面に雨滴や汚れなどが回り込んでしまうという。表面処理などの追加工が必要になるかもしれないと説明してくれた。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 市光工業:新構造ドアミラーコンセプト