今年で11回目を迎えた同イベントだが、最初はテントもステージもない簡素なものだった。とくにプログラムもなく、ただカングーのオーナーが集まるだけで、主催したルノー・ジャポンも、「果たしてイベントとして成り立つのか?」と不安しかなかったという。
それが年を追う毎に規模が大きくなり、今年はカングーが1714台(昨年は1373台)、カングー以外のすべてのメーカーのクルマを含めれば2422台(同1921台)、そして参加人数は5019人(同4317人)という大盛況っぷりであった。単一車種のオーナーズイベントとしては世界有数の規模と言って間違いない。
ここ数年、カングー ジャンボリーは参加者の増大に伴ってステージ上のイベントを充実させてきた。アーティストを呼んでのライブやパフォーマンス、限定車の発表などプログラムがテンコ盛りとなっていた。
だが、カングー ジャンボリーのもうひとつの魅力は広大な敷地内のあらゆる場所で、参加者それぞれが自由に楽しめること。活況を呈しているマルシェやフリーマーケットもそうだが、愛車のリヤゲートを開け、テーブルやイスを広げてノンビリしていたり、愛犬を散歩させていたり、オーナー同士で談笑したり、稀少な車種に群がったり……。
今回は、そうしたカングー ジャンボリーならではの魅力に立ち返り、「フレンチスタイルの休日」をキーワードに、ステージ上のプログラムを必死に追うのではなく、それぞれが自由にのんびりと過ごせるイベントとなっていた。
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ルノー・ジャポンは、世界や日本で活躍するトップアスリートのサポートも行っている。そのなかで、日本を代表するトレイルランナーの上田瑠偉選手と、バスケットボールのBリーグの東京エクセレンスに所属する上松大輝選手と椎名雄大選手がステージに登場。
挨拶の後、それぞれ会場内の特設エリアで参加者に実技指導を行った。世界のトップアスリートから直接レクチャーを受けられるなんて普通では考えられない機会だ。
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マルシェやフリーマーケットも大盛況
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会場内はワンコの聖地? およそクルマ系イベントとは思えない!
カングー以外の参加車両からも目が離せない
そしてカングー ジャンボリーの真の醍醐味は、一般の来場客の駐車スペースを見て回ること。色とりどりのカングーはもちろん、カングー以外のルノー車や、レアなフランス車など、マニアックなクルマが勢ぞろいで、一日ですべてを見て回るのは事実上不可能と言っていい。
そして今回は試験的に「プチ・トゥインゴ ジャンボリー」と銘打たれたトゥインゴ専用スペースも設けられた。
さらに言えば、これらのルノー車やマニアックなレア車などが列を成して走行する行き帰りの道程もルノー ジャンボリーの楽しみだったりする。
前を見ても後ろを見てもカングーをはじめとしたルノー車が溢れかえっているなんて、フランスでなければなかなか見られない光景であり、山中湖が近づくにつれてどんどんテンションが高まっていくのだ。
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