11回目を迎えたルノー カングー ジャンボリーが、今年も山中湖交流プラザ「きらら」にて開催された。天候にも恵まれ、参加カングー台数、総参加車両台数、参加人数のすべてにおいて過去最高を記録した。今回のテーマは「フレンチスタイルの休日」で、参加者それぞれが主役となり、自由にのんびりと楽しめる同イベントの長所に磨きがかかったものとなった。

計5019人と2422台が参加! 世界有数のイベントに成長

 去る5月19日(日)、山梨県は山中湖畔の「きらら」にて毎年恒例のルノー カングー ジャンボリーが開催された。




 今年で11回目を迎えた同イベントだが、最初はテントもステージもない簡素なものだった。とくにプログラムもなく、ただカングーのオーナーが集まるだけで、主催したルノー・ジャポンも、「果たしてイベントとして成り立つのか?」と不安しかなかったという。




 それが年を追う毎に規模が大きくなり、今年はカングーが1714台(昨年は1373台)、カングー以外のすべてのメーカーのクルマを含めれば2422台(同1921台)、そして参加人数は5019人(同4317人)という大盛況っぷりであった。単一車種のオーナーズイベントとしては世界有数の規模と言って間違いない。

 ここ数年、カングー ジャンボリーは参加者の増大に伴ってステージ上のイベントを充実させてきた。アーティストを呼んでのライブやパフォーマンス、限定車の発表などプログラムがテンコ盛りとなっていた。




 だが、カングー ジャンボリーのもうひとつの魅力は広大な敷地内のあらゆる場所で、参加者それぞれが自由に楽しめること。活況を呈しているマルシェやフリーマーケットもそうだが、愛車のリヤゲートを開け、テーブルやイスを広げてノンビリしていたり、愛犬を散歩させていたり、オーナー同士で談笑したり、稀少な車種に群がったり……。




 今回は、そうしたカングー ジャンボリーならではの魅力に立ち返り、「フレンチスタイルの休日」をキーワードに、ステージ上のプログラムを必死に追うのではなく、それぞれが自由にのんびりと過ごせるイベントとなっていた。

とくに決まりはなく、自由にのんびりできるのがカングージャンボリーの魅力だ。

来る時刻も帰る時刻も自由。プログラムに沿って行動する必要はない。

広大な会場内のあらゆる場所でパントマイムやパフォーマンスが行われていた。
どこで何をやっているかは、行ってみないとわからない。このユルさがたまらない。


 ルノー・ジャポンは、世界や日本で活躍するトップアスリートのサポートも行っている。そのなかで、日本を代表するトレイルランナーの上田瑠偉選手と、バスケットボールのBリーグの東京エクセレンスに所属する上松大輝選手と椎名雄大選手がステージに登場。




 挨拶の後、それぞれ会場内の特設エリアで参加者に実技指導を行った。世界のトップアスリートから直接レクチャーを受けられるなんて普通では考えられない機会だ。

日本を代表するトレイルランナー、上田瑠偉選手。日本では敵なしで、フランスなど世界を舞台に活躍中だ。
上田選手と一緒にランニングできるイベント。写真左にはアルピーヌ・ジャポンCOOのトマ・ビルコさんの姿も。


Bリーグの東京エクセレンスに所属する椎名雄大選手(左)と上松大輝選手。
特設のバスケットボールコートでは、子どもたちとミニゲームが行われた。


お手製(おそらく)のカングーベビーカー。
会場内ではスタンプラリーが行われていた。


カングー ジャンボリーの数日前に発表されたばかりの限定車「エスカパード」。
ルノー・ジャポンの純正オプションを装着したデモカーの展示も行われた。


マルシェやフリーマーケットも大盛況

フランスを代表するパティスリー、ピエール・エルメ・パリはマカロンを無料で提供。
ピエール・エルメ・パリはデリバリー車両としてカングーを使用している。


フランスのスポーツウェアメーカー、ル コック スポルティフは販売ブースを出展。
ル コック スポルティフもPRカーにカングーを使用している。


OZはカングーをやルノー・スポール系など、多くのルノー車に対応したホイールをリリースしている。
ルノーと言えばelf(エルフ)とのイメージが強い。フランスを代表するオイルブランドだ。


神奈川県逗子市にあるAID KITCHENは、サーファーでありランナーでもある夫妻によるヘルシーフードのデリ&カフェ。
京都府京都市にあるテクノパンは、カングーオーナーの店主があまりに有名。カングー乗りなら一度は訪れたい聖地だ。


三栄ブースでは、世界初の初代後期型カングーミニカーを先行発売。
実物に触れ、あまりのクオリティの高さに驚嘆するオーナーさん続出!


会場内はワンコの聖地? およそクルマ系イベントとは思えない!





カングー以外の参加車両からも目が離せない

 そしてカングー ジャンボリーの真の醍醐味は、一般の来場客の駐車スペースを見て回ること。色とりどりのカングーはもちろん、カングー以外のルノー車や、レアなフランス車など、マニアックなクルマが勢ぞろいで、一日ですべてを見て回るのは事実上不可能と言っていい。




 そして今回は試験的に「プチ・トゥインゴ ジャンボリー」と銘打たれたトゥインゴ専用スペースも設けられた。




 さらに言えば、これらのルノー車やマニアックなレア車などが列を成して走行する行き帰りの道程もルノー ジャンボリーの楽しみだったりする。




 前を見ても後ろを見てもカングーをはじめとしたルノー車が溢れかえっているなんて、フランスでなければなかなか見られない光景であり、山中湖が近づくにつれてどんどんテンションが高まっていくのだ。

「プチ・トゥインゴ ジャンボリー」と銘打たれたトゥインゴ専用スペース。初代、二代目、そして現行三代目が勢ぞろいした。

カングーはもちろん、現行のすべてのルノー車の祖先ともいえる4(キャトル)。
リトラクタブルハードトップを持つ2シータースポーツ、ウインドも小数ながら参加!


見事にカラーコーディネートされたキャンピングカーを牽引。カングーながら、長すぎてカングー用スペースに駐められず……。
武闘派な雰囲気の3台。ルーテシアR.S.と先代メガーヌ・エステートGT。真ん中のルーテシアR.S.は本国名のクリオのバッジを装着している。


こうしたイベントには不可欠の存在とも言えるアヴァンタイム。左は先代メガーヌR.S.。
二代目トゥインゴ(クイックシフト)と、日本には正規導入されたなかった先代エスパス。


ルーテシアR.S.、セニック、そしてキャプチャーと、フランスとしか思えない風景。
初代DSの遺伝子を色濃く受け継ぐシトロエンC6。他を圧倒する風格はさすが。


フィアット・デュカートをベースとしたキャンピングカー。でかい!
絶好のツーリング日和だったこともあり、バイクでの来場客も多数見られた。


情報提供元: MotorFan
記事名:「 【ルノー カングー ジャンボリー2019 】1714台のカングーが山中湖畔に集結!