具体的には、従来比で約20kgの軽量化をはじめ、トレッドパターン一本のコンパウンド材質にまでこだわって新開発したタイヤ、各部のブッシュ類の剛性を高めたことで操縦安定性が向上している。
そのほかにも、出力が481psまで向上したエンジンはエアクリーナーの形状変更により吸気性能向上が図られ、スロットル制御の改良と合わせてアクセルレスポンスが高まっている。 また、ディファレンシャルのローギヤ化によって、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性が高められ、街乗りにおいても軽快な走りを感じられるとのこと。なお、エンジントルクを制御し、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールも採用されており、スポーツ走行において鋭いスタートダッシュが実現可能となった。
風を味方につける空力パーツで武装 エクステリアでは、「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースで培った空力デバイスや形状を織り込んだスタイリングへ。フロントスポイラーのコーナーにカナード形状を取り入れることでダウンフォースを高め、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状をつくることでリヤタイヤ周辺の乱気流を抑制。前後のホイールハウスにエアアウトレットを設けることで空気の圧力を減らし、コーナリングでの姿勢やステアリングの応答性を向上させたという。
限界域の走りを極めた「Performance package」を設定
マイナーチェンジを機に新たに設定された「Performance package」は、サーキットにおける優れた走行性能を象徴するバージョンとして、日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レース、RC F GT3で得たノウハウを応用し、専用空力パーツの採用やさらなる軽量化と加速性能の向上を果たした“F”の決定版とも呼べるモデル。
エクステリアではCFRPを用いたカーボンフロントスポイラー、カーボン大型ロッカーフィン、カーボンエクステリアパーツ(エンジンフード・ルーフ)の採用に加えて、軽量鍛造アルミホイールとチタンマフラーも装備。さらに専用装備となるカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、カーボンリヤウィング(固定式)も備え、従来型比で約70kgの軽量化を達成。
ディスクローターはリヤもフロントと同径の380mmとすることで、さらなる制動力を追求。レッドブレーキキャリパーには“Performance package”のロゴが入り、存在感を主張する。 価格は以下のとおり。 RC F:1021万909円 RC F“Carbon Exterior package”:1099万6364円 RC F“Performance package”:1404万円