レポート日:2019年5月11日
オドメーター:1859km+α
TEXT&PHOTO●福永貴夫(FUKUNAGA Takao)
前口上で、ルノー・メガーヌGTにはナビゲーションが付いていないと書いたが、なんら問題はない。現行メガーヌ「GT」系には、ルノー・マルチセンスと呼ばれる最新のインターフェイスが採用されており、スマートフォンを繋げれば慣れ親しんだ端末を操作して地図画面の表示や行き先設定を簡単に行うことができるからだ。
ところで、今回のお題は「グーグルマップ」。iPhoneのApple CarPlayを使い、画面をルノー・マルチセンスに映し出す。行き先設定をし、あとは指示通りに目的地に向かうだけ。
普段、徒歩で移動する際も利用しているグーグルマップ。ルノー・マルチセンスに映し出したからといってなにかが変わるというわけではない。だが、意味もなく“ひょっとして……”という不安がよぎったのも正直なところだった。相性もあるだろうし……、というような裏付けのない感じで。
結論は、みなさんのご想像通り。使い勝手もよく、ルートも適切、時には時間短縮ルートを提案してくるなど、グーグルマップの精度の高さに感服した次第だった。
ただ、これだけだと、なにもおもしろくない。そこで、今回のロングドライブで経験した、ルートをいくつか紹介したと思う。
通常、幹線道路や一般的な道を案内してくれるナビゲーションだが、グーグルマップはそれだけにとどまらず。より効率よくルート案内するため(?)、田んぼのなかの道や住民しか通らないであろう道への案内までしてくれた。
正直、どれだけ時間短縮に繋がったのかはわからないが、こんな道を通るのもロングドライブの楽しみのひとつ。慣れない道だけに、細心の注意を払いならが、とはいえ、そこの地域住民になった気になってドライブを楽しんだ。
グーグルマップのちょっと変わった(?)ルート案内に慣れたとはいえ、何度か“本当にこの道で間違いないよな?”と思ったのも正直なところ。
そんなとき、撮影にナイスなシーンが訪れた。なんと、通行止め。ロングドライブ二日目は、曇り空ながらほぼ雨に降られることなくルノー・メガーヌGTを走らせることができた。が、その前日は大雨。ひょっとして、土砂崩れ等で通行止めになって間もなしだったのかもしれない。
これもご愛嬌。これが仕事なら大変だが、無目的の気ままなロングドライブ。これも旅の思い出になるかなと思い、不思議と笑みが出てしまった。