ラップタイム 2'29.816
最高速 206.68km/h
テスト 4ではGTウイングを取り外して走行した。結果は予想通り。ウイングレスによりフロントダウンフォースが高まるアンバランスさから、オーバーステアが顕著な状態となってしまった。トラクションを考えても、GTウイング装着は重要だ。
上の走行データは鈴鹿の1コーナーからS字を抜けるセクション。トップスピードこそ空気抵抗の少ないウイングレスが有利となっているが、挙動の不安定さがコーナリングでのボトムスピードを悪化させ、フルエアロを上回ることができない。トラクションがかかりにくいばかりかオーバーステアが顕著で区間タイムで勝てないのだ。
挙動の不安定さがもっとも不利になるのは高速コーナー。上の130Rのデータでは、フルエアロの189.91lm/hに対して、GTウイングレスだと163.36km/hまでボトムスピードが落ち込んでしまった。前回の「極端なウイング角度の変更」でもここまでの差はつかなかったため、いかにリアのダウンフォースが重要なのかわかる。
問題は一瞬のボトムスピードだけではない。130Rで車速を落としすぎてしまうと、NAではシケインまで車速を回復させるのは難しい。ラップタイムに大きく差が出る要因となっていた。やはり、GTウイングの効果は絶大だった!
次回は最終回。ここからエアロを外したノーマル外装状態と、そこにGTウイングのみ装着した状態での結果をお伝えしよう。■取材協力 イングス TEL0744-42-0611 https://ings-net.com/