PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
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それが、リーヴァの56フィート・フライブリッジボート「リヴァーレ」をモチーフにしてブルー&グレー基調の内外装を備えた「695/695Cリヴァーレ」となると、その可愛さとヤンチャさを損なうことなく、イタリアンラグジュアリーならではの洒脱さが上乗せされているから、不思議というより他にない。しかも今回試乗したのはキャンバストップの「アバルト695Cリヴァーレ」だったので、なおのことその洒脱さが強調されていた。
ただし、キャンバストップがもたらす開放感は、695Cに限ったことではないが率直に言って“サンルーフよりはマシ”程度のもの。しかもオープン時は後方視界と荷室スペースが少なからず犠牲になり、車重も40kg重くなる。購入するユーザーはまさに、機能性(=ハッチバック)を取るかオシャレさ(=キャンバストップ)を取るかという、ファッションセンスそのものを問われることになるだろう。
【Specifications】
<アバルト695Cリヴァーレ(FF・5速RMT)>
全長×全幅×全高:3660×1625×1505mm ホイールベース:2300mm 車両重量:1160kg エンジン形式:直列4気筒DOHC直噴ターボ 排気量:1368cc ボア×ストローク:72.0×84.0mm 圧縮比:9.0 エンジン最高出力:132kW(180ps)/5500rpm エンジン最大トルク:230Nm(23.5kgm)/2000rpm(SPORTスイッチ使用時は250Nm(25.5kgm)/3000rpm) 価格:422万円