ご存知の通り、北海道警は、LSM-300の同系であるLSM-100をパトカーに搭載し、レーザーパトカーとして取り締まりを行っているだけに、当然、可搬式移動オービスもLSM-300が採用されるのでは? と予想されていた。ところが、導入されたのは、当初、LSM-300の強力なライバルと目されながら、なかなか日の目をみなかったレーダー式のセンシスMSSS。レーザー式は雪に弱い(雪がレーザー波を吸収してしまう)と言われているが、ひょっとしてレーザーより雪の影響を受けにくいレーダー式(影響がないわけではないが)を選択したのだろうか?
いずれにしても、全道に設置されている固定式オービスのほとんどが撤去対象となっているHシステムということで(事実、徐々に撤去が進んでいる)、速度取り締まりのポテンシャルが落ちることが目に見えている今、その穴埋めという意味でも、レーザー&レーダーパト、そしてレーダーによるスピード取り締まり(ネズミ捕り)を強化しさらにこのレーダー式移動オービスで戦力アップを図ろうとしていることは間違いない。
特に、このゴールデンウィークは、現地の取り締まり事情に疎い観光客、つまり、道外ナンバーやレンタカーが狙われやすい。ちなみに、MSSSはレーダー式だからレーダー探知機が効くと思うだろうが、実はステルス性が軍事レベル並み(イージス艦並み?)と言われ、探知したときにはすでに計測済みである可能性が高い。過信は禁物だ!