21世紀最強のゴールデンウィークまで、もうあとわずか。行楽ドライブにもうってつけなシーズンだ。が、ご存じの通り、警察は今、東京オリンピックの開催される2020年に向け、交通取締をどんどん強化している最中だ。ご当地の交通事情を知らない県外ドライバーが増えるこの時期は、警察にとってはまさに飛んで火に入るなんとやら。当然、日々、進化を続けているオービスによるスピード取締には、特に気をつけたい。今や、従来のオービスの常識が通用しない時代。史上最大のゴールデンウィークに嫌な思い出を残さないために、国内で稼働するオービスのカタチとキャラクターを把握しておきましょう!

オービスの種類は12種類! まずはカタチとキャラクターを把握しよう!

☆レーザー式移動オービス

予告無しで現れることもある、現代最強オービス!

1. LSM-300/LSM-300K


種類:可搬式移動オービス


計測システム:レーザースキャン式


検挙形態:後日呼び出し


無人/有人:有人


事前警告:有or無


レーダー探知機:無効


製造メーカー:東京航空計器(株)(TKK)




 レーザーで速度を計測し、同時にナンバーと運転者の顔を撮影。後日、交通機動隊や都道府県警察本部、あるいは所轄署に呼び出し切符を切るという、現時点では最強のオービスといえる。従来、オービスによる検挙は、非反則行為(赤切符)においてのみなされていたが、警察官の現認を盾に、反則行為(青切符)でも検挙を行っている。




 速度計測方式がレーザーによって行われるために、レーダー探知機は無用の長物となる(この4月にレーザー波を受信できるレーザー探知機が発売されたが、その効果は未確認)。また、固定式オービスでは常識である事前警告は、行われる場合と行われない場合がある模様だ。

☆レーダー式移動オービス

レーダー探知機には反応するが、実は、既に計測済みのケースも!

2.センシスMSSS


種類:可搬式移動オービス


計測システム:レーダー式


検挙形態:後日呼び出し


無人/有人:有人


事前警告:有or無


レーダー探知機:有効?


製造メーカー:センシス・ガスト社




 このセンシスMSSSは、スゥエーデンの計測機メーカー、センシス・ガスト社が、自信を持って日本に売り込んできた、実績たっぷりの移動オービス。計測はレーダー(電波)によるドップラー方式によって行われるが、同時に距離も測定して、正確性を高めている。




 さらに、そのレーダー波も、従来とは違う周波数帯を使っているため、古いタイプのレーダー探知機では捕捉できない。また、最先端の軍事技術が採用されているためステルス製にスグレ、例え受信できてもすでに計測が終了している可能性が高いと言われている。くれぐれもレーダー探知を過信しないように!

☆レーザー式固定オービス

国内初のレーザー式固定オービスは、大阪に2機のみ!

3.レーザー式L型オービス(Li)


種類:固定オービス


計測システム:レーザー式


検挙形態:後日呼び出し


無人/有人:無人


事前警告:有


レーダー探知機:無効


製造メーカー:東京航空計器(株)




 昨年、大阪に突如現れたレーザー式固定オービスは、新L型オービスとレーザースキャン方式をドッキングした最新型。文字通り、レーザー波により速度を計測し、撮影方式は新L型と同様、CCDカメラを採用し、無線によるデータ電送式だ。




 もちろん、従来のループコイル式同様、レーダー探知機は無効だが、固定オービスである限り、事前の警告板を見逃さなければなんとかなる。現時点では国道26号線に1機設置されているだけ、というのも救いと言えるかも知れない。

4.レーザー式Hシステム(LiH)


種類:固定オービス


計測システム:レーザー式


検挙形態:後日呼び出し


無人/有人:無人


事前警告:有


レーダー探知機:無効


製造メーカー:東京航空計器(株)






 かつてHシステムが設置されていたポイントにLH登場と思いきや、よく見ればなんと、レーザー式であることが判明。路肩側に設置された白い箱が、レーザースキャンユニットだ。




 撮影はHと同じアーチに取り付けられたLH用の撮影端末で行われている。こいつも、いまのところ国道423号線に1機のみだが、撤去の進むHシステム王国、北海道で増殖するのではないか、と噂されている。



☆ループコイル式固定オービス その1

元祖、レーダー探知機無効オービスも年々、進化!

5.LHシステム


種類:固定オービス


計測システム:ループコイル式


検挙形態:後日呼び出し


無人/有人:無人


事前警告:有


レーダー探知機:無効


製造メーカー:東京航空計器(株)




 デビューは1994年と古いが、その性能は、旧型のレーダー式やループコイル式オービスに対して遥かにハイレベル。今でも日々、進化していると言われている。ちなみにその正式名称は「ループコイル式高速走行抑止システム」。「LOOP COIL」の「L」と「HIGH SPEED」の「H」をとってLHシステムと命名された。




 その速度計測システムは、その名の通り、ループコイル式を採用。路面に埋め込まれた3本のループコイルで通過時間を測り、換算して速度を出す。もちろん、レーダー探知機は無効。さらに、白いはんぺんのようなレーダーアンテナが目立つ新Hシステムと違い、これといった特徴もなく、非常に目立たないことこの上ない。Nシステムと間違いやすいところも、注意ポイントだ!

6.新L型オービス


種類:固定オービス


計測システム:ループコイル式


検挙形態:後日呼び出し


無人/有人:無人


事前警告:有


レーダー探知機:無効


製造メーカー:東京航空計器(株)




 元祖オービス、オービスⅢの進化版だ。旧型は36枚撮りの銀塩式カメラを使い、さらに一車線のみしか対応できなかったが、こいつは姿カタチは似ているものの、実は全くの別物。LHやLS型と同様にCCDカメラを使用し、撮影データは無線で中央装置に電送されるという、まさにポテンシャルはLH(電送システムは有線)と同等。しかも、1車線対応のLHに対して、なんと、複数車線をカバーするというから手が付けられない。




 目立たないという強みを加味すれば、実は、こいつが最強の固定オービスと言えるかも。

あと半分は、近日、公開!! 見逃しはなし、の方向で!

情報提供元: MotorFan
記事名:「 超ゴールデンウィークドライブに役立つ、みんなが知りたいオービス(自動速度取締機)の種類とその特徴を、カンタン解説!? PART1【交通取締情報】