TEXT●大家伝(OYA Den)
「2月の登録台数は対前年比で1.7倍を記録。これには昨年末から月に1台のペースで新型車を導入していることが大きく影響していると考えられ、新型車はそれぞれいい反響を得ています」と、挨拶とともに切り出したのはトライアンフジャパンの野田社長だ。その発言通り、ここまでにストリートツイン、ストリートスクランブラー、スピードツイン、スクランブラー1200と、まさに立て続けの新車ラッシュで海外製オートバイを牽引していると言っても過言ではないだろう。
今回発表された今後登場するNewモデルについても、ファンならずとも大いに気になるところではないだろうか?
まずはボンネビルT120エース。モデル名のエースは、カフェレーサーの聖地となるエースカフェとのコラボモデルを意味している。世界限定で1400台を予定しているが、トライアンフの店舗が世界に約700店舗であることを考えれば1ショップあたり2台のレアモデルだといえる。
そしてもう1台はT120ダイアモンドエディション。モデル名は"60年の記念"を意味するダイアモンドアニバーサリーから名付けられたもの。1959年の初代ボンネビル登場から60周年を記念し、全世界900台限定となる。日本では50台がデリバリー。
さらに実写のお披露目は見送られたが、TFC(トライアンフ・ファクトリー・カスタム)という新しいシリーズもスタンバっているという。その第1弾となるのがスラクストンTFCだ。これは最高にプレミアムでエクスクルーシブな特別限定車ということで、世界750台限定でのデリバリーとなる。ボディにカーボンファイバーを多用することで、スラクストンRから重量マイナス5kgを達成。これに独自のチューニングでプラス10PSを達成したエンジンを搭載。加えてオーリンズやブレンボも採用し、トライアンフCEOのサイン&シリアルナンバー付きオーナーズマニュアル、特別仕立てのTFC仕様ボディカバーも付属するそうだ。
ラストはロケットTFC。ロケットの名に聞き覚えのある人もいるだろう。2004年に登場し、量産車モデルで世界最大排気量となる2300ccの3気筒エンジンを搭載した唯一無二のモデルにつけられたモデル名だ。そのDNAを受け継いだのがロケットTFCとなる。ただし詳細については5月1日に発表するとして、現段階で詳細は一切不明だ。
さて、このようにNewモデルラッシュをまだまだ継続させていくということだが、ここからは限定車やファクトリー・カスタムといった注目要素の高いモデルが続々登場予定となる。それだけにトライアンフの注目度はグングン高まりそうだ。