1980年代風のオーセンティックなデザインで、最近ハヤリのネオクラシックバイクにもピッタリ似合うアライのラパイド・ネオ。とってもかっこいいんだけれど、ちょっと気になるのが、頭部にまったくエアインレットの類が見当たらないこと。なんだか蒸れそう……。クラシックなヘルメットにエアインレットがないのはむしろ当たり前かもしれないけれど、そこはせっかくのアライのフルフェイスなんだし、やっぱりしっかりしたベンチレーションはあってほしい。というわけで調べてみました。

オーセンティックなデザインが最高にかっこいい。けれど、なんだか蒸れそうですよね。

実は頭頂部にエアの通り道があった!

 ベンチレーション機能が超絶に優れた最新のヘルメットを見慣れた目には、頭部にエアインレットのまったく見当たらないラパイド・ネオのデザインは新鮮ながらも一抹の不安を禁じ得ない。蒸れるんじゃないの? ほとんどの人はそんな疑問を抱いているはずだ。




 だが3月22日(金)に開幕した東京モーターサイクルショーには、そんな不安を吹き飛ばしてくれるカットモデルが展示されていたのだった。

なんだ、しっかりベンチレーション機構が仕込まれているではないか。

 このとおり、外から見ると何もないように見えるツルンとした帽体ではあるけれど、中にはしっかり空気の通り道があったのだ。口元にあるスリットとシールド上部にあるエアインレットで空気を取り入れ、負圧によってしっかりと熱気は抜けていく。走っていれば熱気がこもることはないのである。




「もちろん帽体の上部にエアインレットを備えたモデルと比べれば、積極的にフレッシュエアを取り入れるような構造とは言えません。しかし、負圧による換気の効果は想像よりも高いので、ぜひとも体感していただきたいですね。これまでのクラシックテイストなヘルメットたちと比べたら快適さは雲泥の差だと思います」とはアライの担当者の弁だ。




 もちろんアライが頑なに守り続けている「衝撃をかわす性能」のための滑らかな帽体や、フルフェイスならではの強固さは折り紙付き。世界で最も安全で、かつ快適なクラシックヘルメットであることは間違いなさそうだ。

こちらはこのほどリリースされた新カラー。明らかにカワサキZ900RSカフェとのマッチングを意識したカラーリングだ。

この「HR」のロゴは、かつてステッカーなどに使われていたもの。アライの創始者である新井廣武氏のイニシャルをデザインしたもので、ヘルメット前部のロゴとして使われていたものではないが、ラパイド・ネオはネオクラシックモデルということで遊び心で採用してみたのだという。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 アライ・ラパイド・ネオの蒸れない理由がわかった!〈ARAI RAPIDE NEO〉