だが3月22日(金)に開幕した東京モーターサイクルショーには、そんな不安を吹き飛ばしてくれるカットモデルが展示されていたのだった。
このとおり、外から見ると何もないように見えるツルンとした帽体ではあるけれど、中にはしっかり空気の通り道があったのだ。口元にあるスリットとシールド上部にあるエアインレットで空気を取り入れ、負圧によってしっかりと熱気は抜けていく。走っていれば熱気がこもることはないのである。
「もちろん帽体の上部にエアインレットを備えたモデルと比べれば、積極的にフレッシュエアを取り入れるような構造とは言えません。しかし、負圧による換気の効果は想像よりも高いので、ぜひとも体感していただきたいですね。これまでのクラシックテイストなヘルメットたちと比べたら快適さは雲泥の差だと思います」とはアライの担当者の弁だ。
もちろんアライが頑なに守り続けている「衝撃をかわす性能」のための滑らかな帽体や、フルフェイスならではの強固さは折り紙付き。世界で最も安全で、かつ快適なクラシックヘルメットであることは間違いなさそうだ。