なお、カムシャフトが回転することによって変動するカムトルクが発生する。iCTAは、このエネルギーを利用してエンジオイルポンプからのエネルギーを増強する。この技術には、正面取付型ソレノイドと、変換部をカムシャフトに固定するコントロールバルブ内蔵型ボルトを使用する。iCTAは、既存のセンターボルト構造内にすべての必要な機能を統合し、既存のカムトルク駆動(CTA)またはトーショナルアシスト(TA)との互換性を確保している。
iCTAは、あらゆるエンジン回転数において安定した性能を確保し、形状もコンパクトで、低温始動から高速走行まであらゆる走行状況に対して最適なエアフローを提供する費用効果の高いソリューション。2019年および2020年に中国と北米における大手自動車メーカー2社のさまざまな車両に初搭載される予定だ。
ボルグワーナー・モールスシステムズの社長兼事業本部長であるジョエル・ウィガート氏(Joel Wiegert)は、「世界における排気ガス規制はますます厳しくなっています。自動車の性能を損なうことなく排出ガスを低減し、燃費を改善することができるiCTAは環境対応製品です。iCTAはあらゆるエンジン構造に搭載することができ、特に直列4気筒エンジンにとっては最良のソリューションです。iCTAによって、当社の業界をリードする可変バルブタイミング機構製品がより一層強化されました」と述べている。