PHOTO●重松浩平/川島秀俊 REPORT●川島秀俊
大阪モーターサイクルショー2019のヤマハ発動機ブースでは、さまざまなテーマでバイクライフの提案が展示されていた。中でも幅広い層から注目されていたのが、アウトドアをイメージしたキャンプツーリングのゾーン。デジタル迷彩にラッピングされたツーリングセローとトリシティ155には荷物が満載され、アドベンチャーツーリングの魅力をビジュアル的に表現していた。
車両のカスタマイズを見てみると、ツーリングセローはあくまでカラーリングのみ。ラッピングされた外装にブラック塗装のリム、ネオンイエローやマットブラックにペイントされたステーやガード類を装備している程度で、カスタムパーツはすべて市販される純正オプション品となっている。参考出品モデルではあるが、やろうと思えばショーモデルそのままのレプリカが簡単に作れそうだ。
トリシティ155も同様のコンセプトで、基本的にはラッピングとカラー変更、純正オプションによってアドベンチャーテイストに仕上げられている。ただし、外装にアクセントをプラスするため、レッグシールド外側にセットされたガードバーはショーモデル用にワンオフされた特別なアイテム。一部キャリアなどの装備類もショー用の特製で、完全レプリカを製作するにはコストがかかりそうだ。
この2台が提案するのは「バイクに乗ってナニしよう?」という遊び心。走るばかりではなく、例えばキャンプ道具を積んで旅するなど、バイクライフの可能性をダイレクトにイメージさせてくれる。アウトドア定番のオフ車はもちろんだが、スクーターでも全然オッケー! スタイルや常識にとらわれず、楽しんだモノ勝ち的なアクティビティを感じさせてくれた。