「スピードスター」からインスピレーションを受けたことから、フロントウインドウやサイドウインドウの高さは短くデザインし、大口径のホイールを納めるオーバーフェンダー化を図った。こうしたデザイン方程式は、往年の名車ポルシェ356スピードスターに通じるものがある。
スマートのチーフデザイナー、ゴートン・ワグナー氏は「型にはまらないコンセプトで、ダイナミックな都市型モビリティをデザインしました」と説明している。また、2012年のスマート・フォースターや2013年のスマート・フォージョイといった当時のショーモデルへのオマージュでもあることも明かしている。 さらに、このコンセプトカーは、2018年のパリモーターショーで登場した“smart forease”(スマート・フォーイーズ)の発展系であり、新作・フォーイーズ+はアクティブLEDヘッドライトを巧みにデザインした未来的なフロントフェイスを踏襲している。
コクピットもスポーティな雰囲気が満載だ。まるで宇宙船のような形状のステアリングは軽量・高剛性のカーボンファイバー製で、高品質なナッパレザーで覆ってゴージャスに仕上げている。 ちなみに、ベースとなっているのは、スマートEQフォーツー・カブリオレだ。スマートは、2020年までに電気ドライブのみのモデル・ラインナップにすることを宣言しており、このスマート・フォーイーズ+によって都市型モビリティのさらなる可能性を示した。