「La Voiture Noire」(黒いクルマ)という名前の通り、全身ブラックのボディは全てカーボン製。ベースとなっているのはシロンで、エンジンは1103kW(1500ps)を発揮する8LのW16気筒クワッドターボだ。
このクルマは創業者のエットーレ・ブガッティの息子であるジャン・ブガッティが開発したタイプ 57 SC アトランティック・クーペへのオマージュとして作られたもの。このクルマはたった4台しか作られず、ブガッティの中でも特に価値のある歴史的名車として語り継がれている。そしてジャン・ブガッティは自分のタイプ 57 SC アトランティック・クーペをLa Voiture Noireと呼んでいたという。
ちなみにこのクルマは第二次対戦前に行方不明となってしまい、これは自動車史の謎のひとつとされている。
世界で最も高価なクルマという記録も作ってしまった「La Voiture Noire」は、もう購入者が決まっているという。価格にも驚きだが、これを買ってしまう人がいるということも驚きだ。