タイヤは専用に開発された19インチのスパイクタイヤを装着しており、安全性を確保するためにロールケージと6点式シートベルト、レース用バケットシートを装備した。また落下防止のための安全ケーブルも装着されたが、クルマを引き上げることはできないという。
ステアリングを握ったのは世界ラリークロス選手権のチャンピオンで、DTMのタイトルを2度獲得しているマティアス・エクストローム。果敢に壁に挑んだエクストロームは、見事に85%の雪壁を登り切った。
「85%の勾配なんて、最初は不可能だと思いました。しかしこれほど難しい地形に対応できるこのクルマの能力には感銘を受けました」
とエクストロームはコメント。彼にとって生涯で最も驚くべき体験であった、と付け加えた。