エンジンはNBに搭載されていた1.8Lをベースにターボ化。ただし、むやみにハイパワーを狙ったものではなく、低速域から高いトルクを発生させ、アクセルにリニア反応する「人馬一体」の走りを追求している、とリリースでは謳っていました。では、このロードスターターボのスペックを見てみましょう。
■ロードスターターボ
エンジン:1.8Lインタークーター付きターボ
最高出力:172ps/6000rpm
最大トルク:21.3kgm/5500rpm
車両重量:1120kg
トランスミッション:6速MT
■参考:RS-Ⅱ
エンジン:1.8L
最高出力:160ps/7000rpm
最大トルク:17.3kgm/5500rpm
車両重量:1080kg
トランスミッション:6速MT
ノーマルと比較して、パワーアップは12psとさほどではなさそうに思えますが、むしろ4kgm増したトルクに注目です。コーナー立ち上がりでのアクセルオンで、よりパワフルさを実感できたことでしょう。このパワーアップに対応して、駆動系も強化。強化クラッチ&トランスミッション。強化ドライブシャフト&プロペラシャフト、トルセンLSDが追加され、ファイナルもベースの3.909から4.100へとショート化されていました。また、足まわりでは205/40R17タイヤにビルシュタインダンパー、そして専用チューンのローダウンサスが奢られています。
エクステリアは新デザインの前後アンダースポイラーに、スモークヘッドランプベゼル、ロードスターターボ専用オーナメントを装備。「ターボだぜ!」とことさらにアピールするのではなく、一見気付きにくいけど実は違う……というなんとも通好みな変更でした。
内装は、レッドステッチの本革巻きステアリング&シフトノブ&パーキングレバー、シルバーメーターパネル、メタル調センター&シフトパネル、アルミペダルセットを専用装備として用意。内装色はレッド×ブラックを標準に、4種類が設定されていました。
ちなみに車両価格ですが、NBロードスター1.8Lモデルの235万円〜244万8000円に対して、なんと257万円! これはもう出血覚悟の大バーゲンプライスです。今から思うとなんとも羨ましくなってくるクルマがあったものですが、もう一度こんなロードスターを追加してくれないモノでしょうかねぇ……。