シカゴ・オートショーでデビューした新型スバル・レガシィ。現行B4とどんな違いがあるのか比べてみた。

 クルマ好き同士で時おり交される「過去の○○を現代の技術でよみがえらせられたらいいよね」という会話。そこではなぜか「○○のボディ/シャシに最新のデザインを載せてみたい」という、内→外という要望は少なく、たいていは優れた外見に最新のテクノロジーを搭載するという希望ばかりである。




 そう考えると「キープコンセプト」というフルモデルチェンジにはうなずける点が多い。スバルは北米で大成功しているフォレスターのFMCにあたって、「どこが変わった?」というレベルでわれわれを驚かせ、思い起こしてみればインプレッサも歴代が似たイメージで代替わりを果たしている。




 今回のレガシィにも同様の印象を強く受ける。寸法関連が現行と新型でほとんど変わらないのも既報のとおりで、スバルは北米市場で築き上げたレガシィというブランドを大切に育てていくことを決めたのだろう。

MY20とMY17。驚くほど似通っているのがよくわかる。実車を見てみないと明言はできないが、MY20のほうがグリル幅が広い印象。また、MY20の前後フェンダーアーチの処理がユニーク。全幅は増えていないもののボディの絞り込みが緩やかになっているためにフェンダーとの隆起差が少なくなっているのだろうか、しかし平坦な印象を受けないように気を払っているように処理をした、というように見える。

フロントセクション。右がMY20、左がMY17。MY20のフェンダーアーチのディンプル処理がよくわかる。ボディカラーとめっき処理の関係もあるだろうが、MY20のほうが全体的にすっきりしているイメージ。ナンバープレートは北米サイズか。

ヘッドランプ。右がMY20、左がMY17。遠目だと形状がずいぶん異なる印象だったが、こうして寄って見るとサイドの形以外は似ているのがわかる。MY20ではメインランプユニットが車両内側、MY17は外側に備わる。ほか、MY20はウインカーが最外部に移った。

同じくMY20とMY17。ホイールベース値は同一で2750mm。FFだけにフロントホイールアーチはずいぶん車両後方の印象、つまりオーバハングが長い。フロントフードのパーティションラインはほぼ同一。前後ドアのデザインも非常に似ているが、もちろん新造だろう。サイドミラーはともにボディマウント、走行時の騒音対策のための近年のトレンドである。

MY20とMY17(反転画像)。今後登場するグレードにもよるだろうが、MY20のめっき処理は非常に少なく切削風アルミホイールデザインとも合わせてスポーティ、現行型は全体的にゴージャスな印象だ。

MY20のホイール。最近流行の「削り出し風ホイール」である。ヨコハマを装着している。

MY20とMY17(反転画像)。MY20は(非常に小さいながらも)6ライト構造になった模様。リヤワイパーは未装着のようだ。リヤランプの形状が薄く長いところで(なんとか)見分けがつきそう。

再びリヤセクション。右がMY20、左がMY17。ともにテールパイプは2本出し、アンダーガード風のバンワーロワのデザインも似ている。MY20のほうがリヤフード上端突き出し部〜バンパー後端の寸法差が少ないか。

MY20のリヤランプ。ウインカーにはバルブを用いているようだ。ボディ/リヤフードの合わせがこの角度から見ると一様ではなく、難しい処理なのだとわかる。

MY20の前席。ステアリングホイールの握り径はずいぶん大きそう。コラム左下側のいかにも後付け風のふたは、展示用ゆえの仕様か。チルト/テレスコの動作は機械式レバー操作のよう。センターコラムのドライバー側が大きくえぐってあるように見えるのは錯覚か? アイサイト用のカメラはもちろんステレオ2基型、しかし少々頭上が窮屈に思えるのも現行と同様だ。

MY20の前席。スタートボタンは右手コラム側方、パーキングブレーキは電動式でシフトレバー左方に備わる。巨大なセンターディスプレイが何より目を引くが、空調温度調整や音量調整は機械式のスイッチを残している。

MY20の後席。5人乗車と言うにふさわしい、センターコンソールの張り出しの少なさとフロアのフラットさ。すばらしい。インテリアライトはルーフ中央、バルブ型のようだ。


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情報提供元: MotorFan
記事名:「 【新旧比較その2】新型スバル・レガシィ、いろいろ比べてみる〈七代目SUBARU LEGACY〉