そんな声を、トヨタも無視していたわけではない。このほど改良型スロープをリリースし、まずはすでに販売され、路上を走っている車両への装着を順次進めていくという。
具体的には、組み立て作業を簡略化した車いす乗降用スロープなどの改善部品への交換や、作業が簡単に分かるラベルを各箇所に貼り付けるなど、習熟度によって作業時間に大幅な差が出ないような工夫をし、スロープ設置から車いすの固定などにかかる時間を4分程度に短縮を図っている。併せて、タクシー事業者の協力のもと、乗務員の方々への実車研修を、より一層進めていくという。
さらに2019年3月に発売予定のマイナーチェンジモデルでは、車いす乗降用のスロープ構造の見直しに合わせて車両側にも改良を加え、作業時間を3分程度に短縮できるという。加えて、スライドドアの開閉時間短縮や料金トレイの位置を下げるなどの使用性の見直しするとともに、衝突回避または被害軽減をサポートするプリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知も対象とする。