そんなタービンの性能を引き出すべく、インタークーラーの大型化をはじめ、マフラーもコンフォートスポーツからより排気効率重視のパワーエクストリームRに交換するなど各部に手を入れている。
なお、タービン自体のポテンシャルは230psを狙える風量を誇るが、過度のパワーを狙うと燃料が足りなくなるため、現状190psあたりに抑えているという状況だ。
その他、パワーを100%を使い切るためのタイヤチョイス(フロントに235/リヤに215のRE-12D)や、抜群の路面追従性を誇るサスペンションなど、ZC31S時代から10年以上スイフトスポーツの可能性を探り続け、すべてを知り尽くしたトラストらしい盤石のチューニングメニューで仕上げられている。
K14Cのエンジン内部には手を加えずにエンジンの持つパフォーマンスを最大限まで引き出すように補機類を選択。現状の出力はブースト1.5キロで195ps。ここから先を狙うには直噴インジェクターの制御が必須で「直噴のレール圧をイジってパワーアップを狙っていきます」とは、スイスポ開発担当のトラスト渡部さん。
樹脂製のカバーが取り外され、エンジン後方に伸びるサクションパイプやエアインクスがチューンドの雰囲気を引き立てる。この位置はフレッシュエアを取り込むには最適とのこと。
タービンは三菱製ハイフロータイプ(17万円)。燃料を増量すればブースト圧を高めてさらなる出力向上が見込めるサイズで、トラストではハイフロー用のECU(セット購入で3万円)も用意している。
<スペック>
■エンジン:(設定ブースト圧:1.2キロ):GReddyハイフロータービン、ハイパフォーマンスECU、エアインクスキット、パワーエクストリームR60Φマフラー(センターパイプ付き)、パイピングキット、インタークーラー、オイルクーラーキット
■ドライブトレイン:機械式1WAY LSD
■サスペンション:GReddyハイパフォーマンスダンパー(F8kg/mm R6kg/mm)
■ブレーキ:ウインマックスARMA SPORT AP2
■ホイール:ボルクレーシングCE28SL(F8.5J×17+45、R7.5J×17+48)
■タイヤ:ブリヂストン ポテンザRE-12D(F235/40R17 R215/45R17)
■インテリア:GReddyシリウスメーター、インフォタッチ/ブリッドGIASII
■エクステリア:GReddyフロントスカート、リヤウィングスポイラー カーボン他