インテリアも最新のデザインへと生まれ変わったが、コクピットのメーター部分は他の最新モデルで採用されている2枚の液晶パネルを組み合わせた仕様ではない。標準的な二連メーターにセンター部に大型液晶を組み合わせたものである。また、空調システムの吹き出し口はタービンをデザインした仕様となり、よりスポーティな演出をしている。
搭載されるエンジンは、最新ディーゼルである「OM654」となり、「V250d」は190ps・440Nmを発生。トランスミッションは9速ATの「9Gトロニック」を組み合わせ、先代モデルとの比較で燃費性能は13%向上している。さらに上級モデルの「V300d」は239ps・500Nmという性能に加え“オーバーパワー”として30Nmが付加される。0-100km/h加速は9.7秒、最高速度は200km/hを誇る。 そのほか新型Vクラスの特筆すべき装備として、横風による挙動を補正する「クロスウインド・アシスト」を標準装備するほか、オプションとして衝突の危険があった場合にブレーキを補助する「アクティブブレーキアシスト」、ヘッドライトのハイビームを維持したまま他のクルマに眩しさを与えない「ハイビームアシストプラス」などを用意している。
また、エグゼクティブ向けの仕様として、ナッパレザーやルガノレザーなどがシート表皮や内装に採用され高級感を演出。最上級モデルには、VIPの移動時間をより快適にするマッサージ機能とエアベンチレーション機能を持つ快適なリクライニングシートが用意される。 上級マルチパーバス・ビークル(MPV)として人気のVクラスは、新型の投入でその魅力がより一層高まった。日本への上陸も期待したいところだ。