当然、発売前から注目を集め、2016年は24万8258台、2017年は16万912台を販売し、ブランド別販売台数1位を堅守してきた(軽自動車を除く)。だが、その勢いは長くは続かない。2018年に入ると状況は一変。同社のアクアやe-POWERを搭載した日産ノートに月間販売台数1位を明け渡し、徐々に順位を下げていた。その結果、2018年の販売台数は、1位日産ノート:13万6324台(前年比98.1%)、2位トヨタ・アクア:12万6561台(前年比96.2%)、3位トヨタ・プリウス:11万5462台(前年比71.8%)とプリウス離れが顕著だ。
この事態を打開すべくトヨタは2018年12月にプリウスのテコ入れを行った。賛否両論あったデザインはグリルやバンパー、ランプ類のデザインを変更し、やや親しみやすさを増したほか、コネクテッドサービスの充実。また、車線を逸脱しそうな際にステア操作をアシストするレーンディパーチャーアラートなどの安全装備を強化させた。内外装や安全面の変更は見られたが、期待していた燃費のさらなる向上は見送られた点だ。
まだ、2019年1月の販売台数は発表されていないが、昨年12月のテコ入れマイナーチェンジにより、プリウスが再び輝きを見せるのかどうかは微妙なところだ。いずれにせよ今後のプリウスの販売台数に注目してみたい。