当然、2psの出力なので速くはない(というか遅い)のだが、実は日本や台湾といった原チャリチューニングの盛んな地域では、このチョイノリが良好な素材として重宝されていたりもする。
人気の理由の一つが軽量なボディにあるコストを削減するために極力シンプルな構成となっているため、とにかく軽量なのだ。その重量は重量39kg(乾燥)。オイル等を含む装備重量でも43kgと、他の50ccスクーターと比較しても格段に軽量(現行のヤマハJOGの装備重量は78kg)なのである。
このフレームにチョイノリよりもパワーの大きいエンジンを搭載し(なのでチョイノリエンジンの出番はない)、さらにボア&ストロークアップや圧縮アップなどによってエンジン自体をチューンナップ! 140cc化したグランドアクシスのエンジンや250ccオーバーのシグナスXのエンジンなどを搭載するのが、このチョイノリメチャ速仕様の種明かし。リヤ周りのフレームがむき出しなので、エンジンを載せ替え作業が容易ということもあって、このチョイノリを用いたチューニングは原チャリシーンではある意味ポピュラーだったりもするのだ。