要するにアシスト式自転車じゃないのと思われるかもしれない。たしかにそのとおりなのだが、究極の軽薄短小式モビリティとなれば正解のひとつかもしれない。四輪であることが何よりの特長で、これによりだれもが等しく(ある程度の体力は必要とされるが)自転車に乗れない人でも都市型交通手段として使うことができる。
乗車姿勢は自転車というよりリカンベントというべきか。駆動にベルトを用いていることから衣服への油の付着や異音、メンテナンスフリー化などが期待できそう。
連続定格出力:250W
バッテリ電圧:48V
バッテリ容量:1.2kWh
リムサイズ:24インチ
アプリケーション連携:スマートフォン/スマートウォッチ
コネクティビティ:Wi-Fi/4G/Bluetooth/GPS
サステナブルで、フレキシブルで、コネクテッドな交通機関とシェフラーは訴求する。四輪すべてがeCornerと称するインホイールモーター式モジュールで仕立てられていて、それがボディ(というより車台か)の四隅に備わっている構造。コクピットからは当然バイワイヤで操作され、それぞれの舵角はプラスマイナス45度、停車時には90度ステアが可能。
というわけで車両全長ちょうどのパーキングスペースから真横にズリズリと移動し、前後ステアを異相で保持してその場で回転する芸当を見せる。用途によって上に被せるボディを異ならせ、乗用だったり商用だったりとフレキシブルな用い方が可能だ。