もちろん、新型マツダ3(旧車名:アクセラ)から始まる新世代商品群のことを指しているわけだ。
展示される車両は、次のようになっている。
「Be a driver. ~マツダの新時代の始まり~
1)新型Mazda3セダン・ハッチバック(北米仕様ベース)各1台 [国内初公開]
2)新型Mazda3 CUSTOM STYLE (北米仕様ベース) [国内初公開]
3)マツダ CX-8 CUSTOM STYLE 2019
4)マツダ CX-5 CUSTOM STYLE 2019
5)マツダ ロードスター DROP-HEAD COUPE CONCEPT
6)マツダ ロードスター GLOBAL MX-5 CUP仕様車 世界一決定戦参戦チーム車両2台(国内シリーズ戦仕様)
やはり、ここでもっとも注目してほしいのは、新型Mazda3(セダン・ハッチバック)と新型Mazda3 CUSTOM STYLEだ。ともに国内初公開である。
Mazda3に関しては、たくさんの情報が出ているから、ここはゆっくりそのエクステリア/インテリアを検分してほしい。
その次にしてほしいのが、(おそらく展示されるであろう)SKYACTIV-Xエンジンのカットモデルを眺めること。24Vマイルドハイブリッドシステムと言われているシステムのことも、説明員にぜひ詳しく聞いていただきたい(もちろん、MF.jpの取材陣もじっくり取材して速報します)。
新型Mazda3が積むSKYACTIV-Xエンジンの「M Hybrid」は24Vシステム! なぜ48Vではなく24Vなのか?【新型マツダ3(アクセラ)技術考察と予想】
その次は……
展示してあるMazda3のボンネットを開けてもらって、エンジンルームを見てほしいのだ。
2017年に美祢テストコースで見せてもらった試作車のエンジンルームは、いわゆる「カプセルエンジン」になっていた。新型Mazda3も当然、カプセルエンジンになっている。残念ながらロサンゼルスモーターショーの会場で撮影できなかったのだが、マツダ関係者から「そうなっています」とのコメントをもらっている。
ご存知のとおり、エンジンで最も効率が低いのは、コールドスタート。つまりエンジンが冷え切った状態で始動し、エンジンが適温に暖まるまでの時間である。燃料は、実際の走行ではなくエンジン本機、補機、触媒装置、トランスミッションなどを暖めるために使われるため、燃費悪化につながる。チョイ乗りの燃費が悪いのは、このせいだ。
マツダのSKYACTIV-X(スカイアクティブX)は、エンジンのカプセル化によって、完全な「コールドスタート」を出来るだけ減らして燃費を稼ごうという考えだ。エンジンをカプセルの中に入れて、エンジンを切ったあとも、暖かい状態に保温して、次のドライブの機会に備えようという考えだ。たとえば、郊外のショッピングモールまで買い物にクルマに乗っていき、そこで数時間過ごして、またクルマに乗って帰る、というようなシチュエーションだ。カプセル化したエンジンなら、ほとんどエンジンは冷めずに、再始動の際はエンジンは温かいのでコールドスタートにはならない。これは実用燃費に効く。
エンジンをすっぽり覆うのが「エンジン・カプセル」のキモなのだが、上下でいえば、上の方が重要度が高そうだ。上部をしっかり断熱することで、いわば、エンジンを切ったあと、「保温」をするわけだ。
プロトタイプのエンジンカバーは、ご覧の通り手作り感溢れるものだったが、オートサロンで展示される車両のエンジンカバーは、ノリにのっているマツダ・デザイン部の手が入ったものになっているはず。カプセルエンジンを実現し、なおかつ美しいエンジンルームに仕上がっているはずだ。
オートサロンの会場では、ぜひ、「ボンネット、開けてエンジン、見せてください!」と言ってみてほしい。