ちなみにプラットフォームは最高級モデルのファントムにも採用された最新アルミスペースフレームで、次期型ゴーストやレイスなどもこのプラットフォームが採用されるという。もちろん、かつてのモーターショーで披露されたコンセプトカーで示したようにEV化することも視野に入れているのは疑いの余地はない。
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このカリナンはこれまでのロールス・ロイス顧客層だけではなく、新しい層も取り込もうとしている。すなわち自分で運転したい! という工夫が施されている。「エフォートレス・エブリウェア」というコンセプトを掲げて、電子制御エアサスと4WDシステムがどんな路面でも最大限の性能を発揮できるというのだ。
高出力、大トルクのV12エンジンを積んでいても、従来のロールス・ロイスで、クルマの性能を最大限引き出してやろうというオーナーはいなかっただろう。とはいえ後席にはシャンパングラスも用意されるから、これまでの顧客層にそっぽを向いたわけではないことも追記しておこう。
今や名だたるスーパーカーブランドですら、そのラインナップにSUVを加える時代である。各自動車メーカーが、新しい世代の顧客層を掘り起こそうと必死なことに疑念を差し挟む余地はない。このSUVもきっとロールス・ロイスの新しい顧客層を掘り起こしていくのだろう。もっともロールス・ロイスは、カリナンをしてハイ・ボディド・カーと呼んでいるのだが……。
SPECIFICATIONS
ロールス・ロイス・カリナン
■ボディサイズ:全長5341×全幅2164×全高1835mm ホイールベース:3295mm ■車両重量(DIN):2660kg ■エンジン:V型12気筒DOHCツインターボ 総排気量:6749cc 最高出力:420kW(571ps)/5000rpm 最大トルク:850Nm(86.7kgm)/1600rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:Fダブルウイッシュボーン Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ:F255/45R22 R285/40R22 ■パフォーマンス 最高速度:250km/h(リミッター作動) ■環境性能(EU複合モード) 燃料消費率:15ℓ/100km CO2排出量:341g/km ■車両本体価格:3894万5000円
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