旧モデルのクリーンディーゼル車が353万4840円(D Power Package)~405万5400円(G-Premium)だったことを考えれば、最上級グレードで約16万円アップ、最も安い仕様では約31万円のアップとなっている。
大きな改良点のある新型なので、この程度の価格上昇は「買い」とも言えるのだが、日進月歩の進化を遂げている先進安全性能では1点引っかかる部分がある。それは「車線逸脱警報システム」が警報して注意喚起するだけにとどまることだ。
他社の先進安全性能では、レーダークルーズコントロールに加えて、ステアリング操作も自動で行い、車線の中央を走行するモードが装備されていたりする。これはつまり、高速道路などで低速走行となる渋滞時などに、ハンドル操作も含めて自動で先行車を追従してくれるということだが、新型デリカD:5はハンドル操作が自動ではないので、車線の中央を自動でトレースすることはない。