マグナシーティングのプレジデントであるMike Bisson氏は、「新しいモビリティーや自動運転の発展により、乗客の車中での過ごし方が変わってはくるものの、基本の機能は変わらないという考えをもとにマグナのシーティング革新は成り立っています。乗客は今も未来も、利便性、柔軟性、快適性を求めるのです」とし、「このアプローチは、消費者がシートに合わせるのではなく、消費者に順応するシートを作り出すことを可能にしました」とコメントしている。
新しく発表したマグナのシートエコシステムコンセプトは、3つのシートモードがあり、各モードの特長と技術は下記の通り。
■ カーシェアモード
• インパネまでシートを電動スライドさせ、最大限のカーゴスペースを確保可能なカーゴモード
• さまざまな荷物の搭載が可能なフレキシブルなハードウェア
• 積荷に合わせて携帯アプリでさまざまなカーゴモードにシート配列(最小限、最大限、左側、右側)
■ 長距離移動モード
• 電動スライド・回転でキャンプファイヤシートモードのシート配列
• 4つのヘッドレストモードで車中での睡眠をサポート
• 振動マッサージ・ハプティックマッサージが可能なマッサージシートで長旅の疲れをほぐす(血行促進)
• 車内コミュニケーションが取りやすいシート配置
• パーソナル防音ゾーン
■ 自動運転車ライドシェアモード
• 電動スライド・回転・リバーシブルシートでコンファレンスモードのシート配列
• どのライドシェア車両に空きがあるかわかる空席シグナル機能
• 3席独立シート
• 汚れ落ちが良いトリムカバー
• パーソナル防音ゾーン
• 物体検知でシート配列中の安全を確保
マグナは、2004年モデルのクライスラーミニバンに搭載された、革新的な Stow ‘n Goシートシステムを応用し、この自由にシート配置可能なシステムの開発を先駆けた。最近では、クライスラーのパシフィカの2016年モデルにこの Stow ‘n Goシートシステムの第4世代が採用され、量産されている。また、北米市場では、GMC のアカディアにマグナのPitch Slide EZ Entryシートが初めて採用された。マグナは、世界に6つのシート専門R&Dセンターと50のシート生産拠点を持つ。