そこで車名の由来を調べてみると、盾などに刻まれている紋章を意味する「IMPRESA」なる英語からくる造語だという。なるほどそれであればインプレッサと読むだろう。しかし、だったらそのままIMPRESAにしておけばいいものを、なぜかスバルはIMPREZAとした。なんとなくZのほうがカッコイイから?
それはともかく、そうなるとインプレッツァかインプレッザと読みたくなるものだが、スバルはインプレッサのままとしており、不思議なことに英語圏をはじめ世界中のほとんどの人々もインプレッサと発音している。
「Z」を「サ行」で読むってアリなの?
アリなんです。スペイン語では、一部の例外を除きZをサ行で発音するのだ。スペイン人の名前を思い浮かべていただきたい。Fernándezさんは「フェルナンデス」だし、 Lópezさんは「ロペス」だ。「Venezuela」という国は現地(スペイン語)ではベネスエラと発音されている。
大航海時代、スペインはポルトガルや英国と覇権を争っていた強国で、さらに現代は北米のスペイン語話者は英語話者を脅かすほどの勢いで増えている。我々が想像している以上にスペイン語、もしくはスペイン語風の発音というものが欧米では定着しており、IMPREZAをインプレッサと読むことにも違和感はないらしい。
もちろんZで始まる音節をを「ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ」と読むイタリアやドイツには、インプレッツァと読む人が少なからずいそうだが、統計を取っていないので本当のところはわからず……スミマセン。
そんなわけで、IMPREZAはインプレッサとして、日本のみならず世界中で親しまれているわけだ。
以上、たいして役には立たないけれど、悩んでいた人にとってはちょっとスッキリする耳寄り情報でした。
スバル・インプレッサとXVで真冬の八甲田山を越えてみた!【雪上試乗記】
細部に宿る機能美、新型インプレッサ、収納スペースを総チェック!! 容量は?使い心地は?