今回、同社製のFCシステムを搭載したフォークリフトの実証実験を海外で行うのは初めての試みであり、同社の豪州販売子会社Toyota Material Handling Australiaを介し、FCフォークリフトのメンテナンスおよび稼動状況のモニタリングを行い、海外での普及・拡大に向け運用方法や事業性などについて検証を行う。
豪州では、近年、豊富な天然資源を活用した水素の製造・輸送・貯蔵に関わる技術開発が急速に進み、日本やヨーロッパなどに輸出する世界最大級の水素供給国になることをめざしており、TMCAもFCV「MIRAI」を2016年から試験的に導入し、水素利用への理解活動や試験走行に活用している。
11月19日に、TMCAの新しい部品倉庫の開所式がシドニーで行われ、その場でFCフォークリフトが披露されるとともに、TMCAの社長Callachor氏が「我々はモビリティカンパニーとして、直面する環境課題に取り組み、より良い社会の構築に貢献する事をコミットします」と述べ、FCフォークリフトが今後果たす役割に大きな期待を寄せた。