新型Mazda3(マツダ3=アクセラ)の最大の注目点と言い切ってもいい革新的なSPCCI燃焼を採用したSKYACTIV-Xエンジン。ロサンゼルスモーターショー2018事前イベントで、どこまで技術的な内容が明らかになったか、不明だが、ここでは発表された新しいSKYACTIV-Xエンジンの写真と、試作エンジンを見比べてみよう。

 マツダ技術陣が世界を驚かせた革新的なガソリンエンジンであるSKYACTIV-X。これまでも技術的なポイントについては当サイトで解説してきた。


発表間近の新型マツダ・アクセラが積むSKYACTIV-Xがすばらしい理由──安藤眞の『テクノロジーのすべて』第1弾


圧縮着火の超希薄燃焼を火花点火でアシストする──MAZDA SKYACTIV-X


マツダのSKYACTIV-Xとは何が優れているのか?

 では、もう一度、11月28日にロサンゼルスモーターショー2018事前イベントライブで発表されたSKYAVTIV-Xエンジンの写真を見てみよう。

Mazda3搭載のSKYACTIV-Xエンジン

これまで公表されていた試作SKYACTIV-Xエンジン

 詳しいエンジンスペック等については未発表だが、新型と試作エンジンでは、補機の駆動ベルトの取り回しが違っている。試作ではクランク軸に2段掛けプーリーを取付、下側のベルトでオルタネーターとエアコンのコンプレッサー、上側のベルトでウォーターポンプとスーパーチャージャーをそれぞれ駆動していたが、新型ではプーリーの数が6から5に減っている。減ったひとつのプーリーは、スーパーチャージャーを駆動する巻き付け角を調整するためのもののようだったが、それが新型では不要になったようだ。


 それ以外は、試作エンジンとほとんど同じレイアウト、同じ部品だ。


 写真手前上部にあるスーパーチャージャーとその下の「高応答エアサプライ」の部分もほぼ同じだ。




 SKYACTIV-Xエンジン搭載モデルは、「マイルドハイブリッドシステム」を搭載する、と発表された。


 それも「The engine is assisted by Mazda’s intelligent new M Hybrid system, which supports greater gains in fuel economy, and achieves higher levels of driving pleasure and environmental friendliness.」


という効果があるマイルドハイブリッドシステムだという。


「greater gains」というくらいだから、このマイルドハイブリッドシステムは、12Vであるとは考えにくい。


 欧州でトレンドになりつつある48Vマイルドハイブリッドシステム、あるいはマツダがi-ELOOP(アイ・イーループ)で手掛けた「24V」という選択肢もあるかもしれない。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 革新的エンジンSKYACTIV-X!新型Mazda3(マツダ3=新型アクセラ)でついに登場!試作エンジンからどこが変わったか?