インターネットの通販サイトでは1000円台~というノーブランドの激安ドライブレコーダーが数多く販売されている。今回は実際に使用して実力チェックをしてみた。




REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)

フロントウインドーに吸盤で装着。電源はシガーライターソケットから取得できる。

 正式なブランド名も製品名も不明だが、インターネット通販サイトで1000~3000円程度で販売されているモデル(SDメモリーカードは別売)。国内有名ブランドの製品に比べて1/4以下という驚くべき低価格だが、販売サイトに記載されているスペックはフルHD画質、2.2型ディスプレイ内蔵、Gセンサー搭載などなかなか立派だ。




 付属の吸盤付きブラケットでフロントウインドーに取り付け、角度調整も自由に行える。ややガタツキはあるが実用上は問題のないレベルだ。電源はシガーライターソケットから取得ができ、プラグには通電ランプも装備している。




 操作キーは本体底面にあり、ディスプレイ表示を見ながら各種の設定が可能。メニューは日本語で表示されるため使い勝手は悪くなく、このあたりは一般的なモデルと変わらなかった。ただし液晶の品質が悪いため暗くてやや見にくい。直射光が当たるとまったく見えなくなってしまった。



 スペック通り記録映像はフルHD画質を感じられるもののパソコンで動画再生をすると映像のちらつきやザラツキがある。歪みは大きめだが横方向までカバーする広角レンズで、すぐ前に停車しているクルマのナンバープレートが読めるし、周囲の風景も比較的鮮明に映っているので実用上は及第点。ただしトンネルの出口や夜間など明暗差が激しい場所では白飛びや黒つぶれが発生し、露出の制御については今ひとつだ。

 思っていたよりも「使える」という印象だったが、なんとテストが終わって取り外す際に電源プラグの先端部が割れてしまった。さすがにいくら安くてもこの程度の品質では使い物にならない。夏場の高温に耐えられるかどうかも怪しく感じてしまった……。ドラレコは「もしも」のときに役立つことが大前提なので信頼性の高い製品を選びたい。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 【実走チェック】2000円未満の激安ドラレコははホントに使えるか?