PW1100G-JMの開発・製造は、IAE LLCを主体として米国プラット&ホイットニー(P&W)、ドイツのMTU社(MTU Aero Engines AG)、およびJAECによる共同事業だ。
PW1100G-JMを搭載したA320neoは2016年から商用運航されており、狭胴機市場の活況も追い風に当初予想を超える受注機数で推移している。「PW1100G-JM」エンジンで燃焼器部位の部品製造および燃焼器モジュールの組み立てを担当するMHIAELにとって、今後の民間航空機エンジン事業における主力製品になるといえる。
三菱重工航空エンジンは、PW1100G-JMの整備能力を確立し、最新形態の民間航空機エンジンに対する整備基盤を築き、それを通して部品設計・製造プロセスに有益なフィードバックをはかることで、将来の民間航空機エンジン開発に向けた技術力向上につなげる方針だ。