ウルトラスエード BXに採用している植物由来のポリカーボネートジオール(PCD)は、三菱ケミカルが開発したもので、「BENEBiOL」である。「BENEBiOL」は、2015年4月に三菱ケミカルが上市した世界初の植物由来PCDだ。非可食のひまし油から得られる特殊な原料を使用することで、従来のPCDを用いた場合と比べて、ポリウレタン樹脂に優れた風合い、柔軟性、強度を付与することができる。
Ultrasuedeは、東レの先端テクノロジーによる多彩な商品群を特長とするジャパン・クオリティの先端素材として、グローバルに展開するスエード調人工皮革である。1970年の開発以来、技術革新を繰り返し、ファッションやインテリアのみならず、自動車や航空機の内装、スポーツギア、スマートフォン、モバイル機器のアクセサリーなど、最先端のアプリケーションに対応する高感性・高機能マテリアルとして採用が広がっている。
また、環境に配慮したサステナブルな製品開発にも注力しており、2016年から植物由来ポリエステルを使用した「Ultrasuede PX」(ウルトラスエード ピーエックス)を展開している。今回、「Ultrasuede BX」をラインナップに加えることで、サステナビリティとクリエーションの両方を実現するスエード調人工皮革の展開をさらに拡大する。