アウディQ2とBMW X2は両車とも、日本特有の狭い道路・駐車場でも扱いやすいサイズの小型クロスオーバーSUVである。果たしてそのサイズの違いは? 両車とも日本仕様の最上級グレード同士で比べてみた。
見た目の印象と実際の数値がほぼイコール、という印象を抱く人が多いのではないだろうか? 見るからにコンパクトで凝縮されたスクエアなスタイルのQ2に対し、低くワイドに構えたグラマラスな肢体を持つX2は、全てが一回り大きい。
Q2は軽自動車や5ナンバー車限定でなければ大半の駐車場に入庫でき、また購入時には車庫証明を取得できるが、X2は1800mmを超えた幅がネックになる可能性を否定できない。
両車とも全くの同値である。なおタイヤサイズは、Q2 35 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツが215/55R17、X2 xDrive20i MスポーツXが225/45R19または225/40R20(写真、オプション)。
X2は車幅が広い一方でタイヤは太くホイールベースも長いため、必ずしもQ2より有利とは言えないが、両車とも優れた取り回し性能を実現したことは素晴らしいというより他にない。
こちらはボディサイズの違いがそのまま反映された結果といえる。特に全長175mm、ホイールベース75mmの差は大きく、後席使用時で65ℓ、後席格納時で305ℓもの差がついた。
このことから、X2は全長とホイールベースの長さを活かし、後席のレッグルーム、荷室の奥行きともに余裕を持たせていることがうかがえる。