レーザースキャン方式は、TFT方式に比べ、高コントラスト(*4)、かつ、広色域の色表現(*5)が可能であり、同じ輝度でもより明るさを感じやすい特性がある。
これにより、注意喚起やAR表現の阻害要因であるポストカード(*6)の影響を軽減し、運転状況や人間特性を考慮した独自のアルゴリズムも活用することで、重要な情報を的確に伝達することができる。さらに、リコーインダストリアルソリューションズは、レーザースキャン方式特有の課題である画質と車載信頼性に対して、マイクロレンズ技術を応用したスクリーン(*7)と2軸MEMSスキャナーを内製で独自開発を行うことにより、高画質・高信頼性(*8)を実現した。
*1 HMI (Human Machine Interface) : 人間と機械が情報をやり取りするための手段、 及びそのための装置・ソフトウェア。
*2 AR (Augmented Reality) : 拡張現実
*3 MEMS (Micro Electro Mechanical Systems) : 微小電気機械システム (図1)
*4 10,000:1以上
*5 NTSC比:約190% (図2)
*6 TFT方式のHUDで、主に低照度環境時に見える、画面形状を反映したバックライトの漏れ光
*7 スクリーン (図3)
*8 信頼性達成レベル:AEC-Q101相当