アメリカ最大のカスタムカー&パーツの祭典「SEMAショー」が、10月30日にラスベガスで開幕。現地取材チームから速報が届いた。




TEXT &PHOTO◎川崎隆介(KAWASAKI Ryusuke)

 SEMAショー(Specialty Equipment Market Association)といえば、1月に幕張メッセで開催される東京オートサロンと並んで世界最大級のチューニング&カスタムの祭典だ。今年も10月30日から米国・ラスベガスのラスベガス・コンベンションセンターで華々しく開幕した。


 


 まずは、カスタムカーをトータルでコーディネートするTURN14の目玉は1982年製のポルシェ911。「K911T」と名付けられたこのポルシェ911、なんとエンジンがホンダのK20A、つまりインテグラタイプRのエンジンを搭載していた! 水平対向エンジンによる低重心化なんてシカトなのですよ!

スペックボードによれば、ミッションはポルシェの915を組み合わせ、GTX3076タービンでターボ化。リヤシート後端には巨大なインタークーラーがあったぞ。

こんなグレートなポルシェが履いているのはボルクレーシングのTE37VにトーヨータイヤのプロクセスR888R。前後18インチでリヤタイヤは305幅。フルバケはブリッドだった。ジャパニーズカスタムとしてトータルコーディネートされているやたら日本びいきなポルシェでした。

メイン&追加メーターはDefiですぞ! ジャパンパーツ万歳!

スープラは新型より旧型のほうがスペース占拠!?

 世界いちのカスタムカーショーと言われるSEMAだけに、トヨタは新型スープラを持ち込むと思ってたし、もしかしたらもうカスタムビルダーの手に委ねてビックリするようなカスタムバージョンを送り込んでくると思って期待してたのに、なんとトヨタブースにあったのはこの1台だけ。今年の3月にジュネーブショーでお披露目されたGRレーシングコンセプトですね。

その代わりと言っちゃなんだけど、歴代スープラが勢ぞろい! 日本じゃセリカだけど、こっちじゃスープラとして販売されていたんだな。完全ノーマルなんだけど、これはこれでオジサンホイホイになってました。

こっちのほうが目玉的な扱いかも。カローラのFR仕様だ。エンジンはアルファードなどに搭載されている2AR-FEにボルトオンターボ。「ドリフトデモラン仕様」と書いてあった。くわしくはドリフト天国1月号にて!

エスニにV8が似合う! リヤタイヤは315幅!

 S1コンセプトというビルダーはSEMAじゃ常連。過激でオシャレなストリート仕様をいつも何台か持ち込むんだけど、パッと目に入ったのはこのS2000だ。ロー&ワイドな外装で掴みはオッケー、エンジンはなんとコルベットのV8なのです!

意外にもエンジンルームはキツキツじゃない。V8エンジンってコンパクトなんですね。ヘッドライトも凝った作り。右ハンドルでした。

リヤ18インチの315幅って凶暴すぎません? ウイングもワイドフェンダーもデカけりゃいいってもんです。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 カスタムの祭典「SEMAショー」が開幕! 現地からの速報レポート ポルシェ/スープラ/ホンダS2000