まず、センシス社によると、燃えたというよりも全面のパネルが溶けたことは確かだが、燃え痕を検証したところ、決して内部からの発熱ではなく、完全に外部から熱源(炎?)を当てられたものによるものだったことが判明したということだ。その証拠として、内部の写真を見せてもらったところ(残念ながら非公開)、確かにパネルの奥に収められているカメラなどには全く損傷がなく、強化プラスチックでできたパネルを溶かすほどの熱が内部から発生したとは思えない。第一、電源は外部から取っているため、内部にはリチウムバッテリーのような熱源は一切無いそうだ。
しかも、パネルの表面を拡大してみると、バールかなにかで殴打された痕を発見! 何者かがたたき壊そうとしたが強化プラスティックの強度に歯が立たず、改めてなんらかの熱源で損傷を与えたものという推測が成り立つ。(上の写真を参照)
また、消防署に「放火」(火災)の通報がなかった点に関しては、「火が出たわけではなくパネルが溶けただけだったので、あえて通報しなかったのではないか?」との見解を示してくれた。
というわけで、これで、埼玉県警の言い分どおり「放火」の可能性が俄然強くなったわけだが、果たして真相はいかに? 少なくとも原因が機器の問題ではなかったとしたら、それが現在、センシスSSSの設置が2カ所にとどまっている要因ではないということ。今後、さらに増殖する可能性があるのか、その動向に注目したい。