コーナリングスピードは上がったが、ブレーキング時の接地性は下がる。現代のクルマでは電子制御の介入によるタイムダウンも心配となるところだ。
最小の1度では「タイムは落ちたが、ステアリングレスポンスは一番いい。車高が高いZC33Sはキャンバーをつけるイコール、タイムアップする傾向がある。キャンバーが足りないと、アンダーが強くなる」と、まとめてくれた。
重心が高くロールも大きい傾向にあるスイフトスポーツでは、楽しく走るためにはキャンバーのセッティングも重要。タイムを追求するとキャンバーを大盛りにしたくなるが、ターンイン時に内輪接地が薄れてABS介入が大きくなるのも気になるところ。ただし、今回はタイヤが215幅だったが、さらにサイズアップした場合は気にならなくなるはず(その際は、よりコーナリングスピードが上がり、バネレートもアップしたくなるだろが……)。 いずれにしても、キャンバー調整が大きくラップタイムに影響することがわかった。そして操縦性も大きく変わる。愛車のタイヤのショルダーをチェックしながら、必要なキャンバー角を追求していってほしい。この調整を試してみるだけでも、自身のセッティング能力と経験値は大きくアップするはずだ。 ■取材協力 ブリッツ TEL0422-60-2277 https://www.blitz.co.jp