2012年に国内デビューしたハッチバック「Aクラス」がベースのワゴンが「CLAシューティングブレーク」だ。1910年代に狩猟用として生産されたボディに由来するネーミングの通り、荷室は広く、通常時で341L、後席を倒せば最大で1157Lまで拡大する。パワートレーンは1.6L直4ターボと2.0L直4ターボの2種類を用意。後者には381ps/48.4kgmを誇る高性能版のメルセデスAMG CLA45 4MATIC シューティングブレークもラインナップされている。
まずは、全体のサイズ比較から。
レヴォーグ 2.0GT-Sアイサイト 全長×全幅×全高:4690×1780×1490mm ホイールベース:2650mm ミラーtoミラー:2000mm
サイドウインドウはリヤが四角く広く、各ピラーは細い。ワゴンの基本に忠実で視界への配慮も行き届いたデザインだ。ミラーtoミラーが短いので、狭い日本の道路でも取り回しがしやすい。レヴォーグ 2.0GT-Sアイサイト
全長×全幅×全高:4690×1780×1490mm
ホイールベース:2650mm
車重:1570kg
エンジン:水平対向4気筒DOHCターボ
最高出力:300ps(221kW)/5600rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2000-4800rpm
トランスミッション:CVT
駆動方式:4WD
最小回転半径:5.5m
JC08モード燃費:13.2km/ℓ
車両本体価格:361万8000円
CLA 180シューティングブレイクスポーツ 全長×全幅×全高:4670×1780×1435mm ホイールベース:2700mm ミラーtoミラー:2030mm
全高を低く抑えたクーペ的フォルムがスタイリッシュ。各ピラーは寝ており、サイドウインドウは小さいがドライバーからの視界は良好で取り回しもしやすい。ワゴンというより5ドア的だ。CLA 180シューティングブレイクスポーツ
全長×全幅×全高:4670×1780×1435mm
ホイールベース:2700mm
車重:1530kg
エンジン:直列4気筒DOHCターボ
最高出力:122ps(90kW)/5000rpm
最大トルク:200Nm(20.4kgm)/1250-4000rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:FF
最小回転半径:5.1m
JC08モード燃費:17.4km/ℓ
車両本体価格:451万1000円
ラゲッジスペース比較の前に、インパネと前席・後席も比べてみよう。
レヴォーグ 2.0GT-Sアイサイト 室内長×室内幅×室内高:2005×1490×1205mm
モニター類を上部に設置することで視線移動を最小限とするスバルの安全哲学が息づくインパネデザイン。Aピラーの形状、配置が適切で視界はきわめて良好だ。水平指針のメーターは常用域が上部になる設定とするなど運転中の視認性が高い。リヤシート高:610mm リヤシートもリクライニング機構を持ち、長距離ドライブも快適だ。 | フロントシート高:570〜620mm 質感の高いウルトラスエード/本革を採用した運転席10ウェイ、助手席8ウェイのパワーシートはシートヒーターも標準装備。シート高はやや高めの設定で視界が良い。 |
CLA 180シューティングブレイクスポーツ
レザーARTICO&レッドステッチとシルバーのインパネはスペシャリティ感たっぷりで質感が高い。低めの着座位置ながら視界は良好で、細身のセンターコンソールのせいか思いのほか広く感じる。最小回転半径は5.1mと小さい。リヤシート高:530mm ルーフ、シート高ともにレヴォーグよりも低いが頭上に拳1個分の空間がある。足下も広く、4名乗車時なら十分快適だ。 | フロントシート高:510〜560mm AMGレザーエクスクルーシブパッケージ(45万円)のオプション選択で本革パワーシートをはじめとする装備が充実。 |
レヴォーグ 2.0GT-Sアイサイト
通常時:奥行き1030mm 高さ710mm後席格納時:奥行き1830mm 最小幅1080mm荷室は開口部からの段差がなく隅々までフラットで通常時522ℓの容量を効率よく使える。また4対2対4分割可倒式リヤシートを新採用。荷室サイドのスイッチでワンタッチで倒せる。
CLA 180シューティングブレイクスポーツ
通常時:奥行き1000mm 高さ680mm後席格納時:最大奥行き1810mm 最小幅1050mm低いルーフと流麗なデザインにも関わらず、通常時495ℓの容量を確保する。6対4分割可倒式シートを倒せば最大1354ℓまで増加。自動開閉のパワーテールゲートの装備もうれしい。