武漢工場は、ボルグワーナーがレミー社を買収してから1年後の2016年に着工した。この新工場は、旧レミー社の工場に近くの生産拠点を統合し、新しい生産ラインを追加したもの。ここでは、元々の生産能力に加えて、駆動モーター、P2モーターのほか、EVおよびHEV向け製品を初めて現地で生産することになる。地域社会や環境に配慮した方針を掲げるボルグワーナーの世界標準基準に基づき、効率的な製造施設として設計された武漢工場は、従業員に健全で快適な作業環境を提供し、地域社会と調和の取れた関係を築けるよう取り組む。同工場は現在、300人を超える従業員を雇用し、5年以内に従業員数を倍増する見通し。
ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長のステファン・デメール博士(Dr. Stefan Demmerle)は、「これは、中国での当社の歴史における画期的な出来事です。この新工場は、内燃機関、HEV、EV向け製品の製造能力を大幅に向上させ、今後何年にもわたり持続的な成長を支えます。業界をリードする当社の技術とシステム統合力を生かし、地域に合わせた製造能力とエンジニアリング能力で、これからも中国のEVおよびHEVの顧客からの需要の高まりに対応してまいります」と述べている。