世界でもっとも愛されているライトウェイト・オープンカーといえば、マツダ・ロードスターだ。そのリトラクタブル・ハードトップがロードスターRF、アバルトのバッジとデザイン、エンジンを積むのがアバルト124スパイダーだ。どれもベースは同じ。では、そのスペースユーティリティはどうだろうか?

左がアバルト124スパイダー、右がロードスターRF。

 今回紹介する3モデルは、ベースはもちろん同じだが、エンジンは、1.5ℓNA、2.0ℓNA、そして1.4ℓターボで3車3様。スタイルも伝統的なソフトトップとハードトップの2種類があり、アバルト124スパイダーともなれば、ボディデザインから違う。




 おかげで、選び甲斐もあるわけだが、そもそもこの3モデルで、スペースユーティリティに違いはあるのだろうか? 


 ちょっと比べてみよう。

マツダ・ロードスターRF RS 全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm ホイールベース:2310mm ミラーtoミラー:1920mm

全長×全幅、ホイールベースはソフトトップモデルのロードスターと同サイズ。全高のみ10mm高い。車両重量も増加しているが、もっとも重いモデルでも1130kgと軽量であることに変わりはない。



マツダ・ロードスターRF RS


全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm


ホイールベース:2310mm


車重:1100kg


エンジン


2.0ℓ直列4気筒DOHC


最高出力:184ps(135kW)/7000rpm


最大トルク:205Nm/4000rpm


トランスミッション :6速MT


駆動方式:FR


最小回転半径:4.7m


WLTCモード燃費:15.8km/ℓ


 市街地モード:11.8km/ℓ


 郊外モード:16.0km/ℓ


 高速道路モード:18.3km/ℓ


車両価格:381万2400円

マツダ・ロードスターS スペシャルパッケージ 全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm ホイールベース:2310mm ミラーtoミラー:1920mm

RFとほぼ同一のディメンションを持つソフトトップ車のアドバンテージは、やはり軽さ。もっとも重いグレードでも1060kgと軽く、回頭性や燃費の違いに好影響を与えている。



マツダ・ロードスターS スペシャルパッケージ


全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm


ホイールベース:2310mm


車重:1010kg


エンジン


1.5ℓ直列4気筒DOHC


最高出力:132ps(97kW)/7000rpm


最大トルク:152Nm/4500rpm


トランスミッション :6速MT


駆動方式:FR


最小回転半径:4.7m


WLTCモード燃費:16.8km/ℓ


 市街地モード:12.0km/ℓ


 郊外モード:17.7km/ℓ


 高速道路モード:19.5km/ℓ


車両価格:275万9400円

アバルト124スパイダー 全長×全幅×全高:4060×1740×1240mm ホイールベース:2310mm ミラーtoミラー:1920mm

ホイールベースは、ロードスター/RFと共通だが、前後バンパーなどの違いにより全長と全幅を拡大。並べてみても、一回り大きい印象を受け、社会の違いを見た目からも感じ取れる。



アバルト124スパイダー


全長×全幅×全高:4060×1740×1240mm


ホイールベース:2310mm


車重:1130kg


エンジン


1.4ℓ直列4気筒ターボ


最高出力:170ps(125kW)/5500rpm


最大トルク:250Nm/2500rpm


トランスミッション :6速MT


駆動方式:FR


最小回転半径:-m


JC08モード燃費:13.8km/ℓ


車両価格:388万8000円

マツダ・ロードスターRF RS 全長×全幅×全高:3915×1735×1245mm

合成皮革やサテンクロームメッキの加飾で質感を高めたインテリア。5インチワイドディスプレイと専用コントローラーは標準装備だが、ナビゲーション用SDカードはディーラーオプション。3眼メーターの左側にはルーフ開閉動作のアニメーション表示も行なうマルチディスプレイを備える。

シート高:420〜440mm(シート前端のみ可動) RSは、レカロ製スポーツシートを標準装備。表紙にはアルカンターラとナッパレザーを使用し、高級感と優れたホールド性を実現している。

マツダ・ロードスターS スペシャルパッケージ 全長×全幅×全高:3915×1735×1235mm

内装のデザインは加飾は基本的にRFと共通。センターディスプレイ&コントローラーも「S」を除いて標準装備され、ナビ用のSDカードはディーラーオプションなのは、RFと同じ。

シート高:420~440mm (シート前端のみ可動) シート地は写真のファブリックのほか、グレードに応じてブラックのレザーとレカロ製シートを設定。運転席には座面前端の高さを調節できるチルト機構が備わる。

アバルト124スパイダー

基本構造やデザインはロードスターと同じだが、インパネやシフトブーツなどにスエード調レザーをあしらい、スポーツステアリングにサソリのマークが備わるなど、専用の仕立てが随所に見られる。メーター中央の文字盤が赤いのも同じ演出のひとつ。ナビ機能のSDカードはディーラーオプション。

シート高:3800~400mm(シート前端のみ可動) 標準はアルカンターラとレザーのコンビ仕様だが、撮影車はオプションのレザーシートを装備。ボディカラーがホワイト系の場合は、シート中央部がレッドになる。

マツダ・ロードスターRF RS

奥行き:580mm 高さ:460mm 最小幅:520mm

フロア内部の形状や寸法はソフトトップモデルとほぼ同一だが、開口部の奥側コーナがー少し狭くなっているため、大きな荷物は若干出し入れしにくい。

マツダ・ロードスターS スペシャルパッケージ

奥行き:580mm 高さ:460mm 最小幅:520mm

RFと比べると開口部の奥側が広くなっているのがわかる。フロア右奥に小物入れを備えるかどうかを除けば、荷室自体にRFとロードスターで大きな違いはない。

アバルト124スパイダー

奥行き:580mm 高さ:460mm 最小幅:520mm

開口部がロードスターより大きく開いているのが特徴。内部のフロア寸法は同一で、機内持ち込みサイズのスーツケースもちゃんと収納できる。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 同門対決 マツダ・ロードスターRFとロードスター、アバルト124スパイダーのラゲッジスペースを比べてみる。使い勝手は? 容量は?